幹細胞治療による再生医療×同時刺激リハビリで神経障害の後遺症を改善へ

リハビリ

 回復期リハビリテーション患者様のための基礎知識

治療直後の「急性期」、その後の「回復期」、さらに退院後の「生活期(維持期)」において、各段階で最適なリハビリテーションが不可欠です。
一般に、リハビリテーションは3つの主要なステージで構成されます。

《リハビリテーションの3つのフェーズ》
・急性期リハビリテーション
・回復期リハビリテーション
・生活期(維持期)リハビリテーション

本記事では、特にリハビリの効果が高いとされる「回復期リハビリテーション」に焦点を当てて解説します。
具体的なリハビリの目的や方法、対象となる条件や期間についても詳しくご紹介します。

回復期のリハビリのために、転院もあり得る

急性期を無事に越えた後、次なるステップとして「回復期リハビリテーション」が重要になります。
この回復期には患者様の回復能力が高まるため、集中的なリハビリテーションが特に有効とされています。そのため、この時期に特化した専門医療機関も国内各地に設けられています。

ですから、救急病院(急性期の治療をした病院)では、患者様の病状が安定した頃に場合によっては、退院または転院も検討されるようになります。

近年の傾向として、急性期病院での平均入院期間は症状によるものの、おおよそ2週間程度です。
退院後にスムーズに社会や家庭生活に復帰できるよう、寝たきりを防ぐなどの日常生活に必要なスキルを訓練することが重要です。


回復期リハビリテーションの訓練とは

回復期リハビリテーション病院(病棟)における訓練は、退院後の生活に備えたものです。
この病棟は入院設備を提供し、患者様は1日に最大3時間、専門のリハビリテーションに専念します。
土日祝日も提供される場合がほとんどです。

こちらでは、PT(理学療法士)、OT(作業療法士)、ST(言語聴覚士)による専門的なリハビリテーションが行われます。
そして、患者様が朝から夜まで過ごす入院生活全体を一つの大きなリハビリとして捉えます。
その各々の動作には目的があり、患者様ができる限り自力で日常生活を送れるように支援とサポートが提供されます。

特に重視されるのは、患者様の尊厳に直結する食事とトイレに関する自立支援です。
急性期病院に比べて、日常生活動作(ADL: Activities of Daily Living)の訓練が中心となっています。


回復期リハビリテーション病棟の利用条件と期限について

回復期リハビリテーション病棟の利用には、厚生労働省によって定められた「入院可能な期間」と疾患に関する特定の基準が存在します。これにより、専門医の評価が必須とされています。

また、以前は、疾患の種類に応じて発症からのリハビリ利用期間に制約があり、例えば重度の脳卒中では発症から60日以内と限定されていました。

しかし、2020年度以降、この期間制限は「発症時期を問わない」形で大きく緩和されています。


回復期リハビリテーション病院について

病院の選定は回復期リハビリテーションの成功に大いに影響します。
特に、何らかの疾患で機能障害を持つ場合、早期から集中的なリハビリを行えるかどうかは、その後の生活の質に直接関わります。
選ぶべき回復期リハビリテーション病院は、個々の治療目標に合わせて集中的にリハビリが行える環境が整っているかどうか、その点を重視して決定することが重要です。
そのため、病院の環境や体制をよく調べ、回復期リハビリテーション病棟の実際の状況を見学することがおすすめです。


回復期リハビリには社会復帰のための環境が整っている

回復期リハビリテーションの病院では、患者様が早期に安心した日常生活を取り戻せるよう、専門家たちが協力して医療と介護のサービスを提供しています。
病院内では通常、患者様ごとにパーソナライズされたリハビリテーションプランを策定し、専門スタッフがその実施を担当します。
また、入院中だけでなく、退院後の社会復帰や家庭復帰に備えた各種の手続きや情報提供もサポートされる充実した環境が整っています。
このように、各種の専門家が集結することで、患者様が社会や家庭に復帰するまでのプロセス全体にわたり、段階ごとの適切なサポートが提供されます。


病院選びにおける5つの重要な要素

病院選びの基準は利便性だけでなく、ここに紹介する要素を参考にして、患者様がリハビリに集中し、積極的に成果を上げられるような実績のある病院を選んでください。

1.       スタッフの対応と雰囲気はどうか。
2.       1日に2~3時間、土日祝日もリハビリが行われているか。
3.       充実した看護・介護体制、スタッフが十分に配置されているか。
4.       退院に対するサポートがされているか(医療ソーシャルワーカーなど相談を受け付ける担当者がいるか)
5.       在宅復帰率が高いか。

特に在宅復帰率が高いかどうかは、回復期リハビリテーション病棟の品質を評価する重要な指標の一つです。
70%以上あると良いでしょう。これはリハビリの成果を反映するデータとも言えます。
よって、入院を考慮する際には、その病棟がどれくらい高い在宅復帰率を実現しているのかを確認することが推奨されます。


回復期リハビリテーション患者様のための
基礎知識まとめ

回復期においては集中的なリハビリテーションが特に大切になります。
脳梗塞・脊髄損傷クリニックでは、「神経再生リハビリ®」という骨髄由来の幹細胞を用いた再生医療と先進的なリハビリを合わせた治療も提供しています。

脳梗塞や脊髄損傷に関する患者様には、リハビリテーションと再生医療の組み合わせで、自己治癒力をより高め効果的なリハビリが可能であると考えています。
もし「治療が必要か不明」や「治療についてはまだ決断していないが、情報が欲しい」という方がいらっしゃったら、お気軽にご相談いただければと思います。

Dr. 貴宝院 永稔 [Kihouin Nagatoshi]

Dr. 貴宝院 永稔 [Kihouin Nagatoshi]

脳卒中や脊髄損傷の後遺症を抱える患者様へ。リハビリテーション専門医として神経再生リハビリ®に力を入れています。SNSでも情報や症例を積極的に発信中です。ぜひご覧ください。

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