幹細胞治療による再生医療×同時刺激リハビリで神経障害の後遺症を改善へ

脳梗塞・脊髄損傷のリハビリとはなんですか?

脳梗塞や脊髄損傷のリハビリは、それらの疾患により影響を受けた身体機能の回復を目指す治療の一部です。これは身体活動の再学習、筋力の強化、均衡感覚の改善、日常生活の自立度向上などを目的としています。詳しくは神経再生リハビリ®をご覧ください。

リハビリはいつから始めるべきですか?

リハビリテーションは、患者様の健康状態が許すなら、できるだけ早く始めることが推奨されます。早期の介入は効果的な結果をもたらすことが多いです。

脳梗塞の発症後リハビリをすぐにはじめて本当に大丈夫でしょうか?

以前は脳梗塞発症直後に患者様を活動させると、症状がさらに悪化する可能性があると考えられていました。しかし、現代の医療ガイドラインは発症後すぐのリハビリを推奨しており、これによって症状の進行を緩和し、誤嚥性肺炎のような合併症を防ぐことが可能となっています。さらに、再発によるリスクを減少させることが、研究により確認されています。

保険を活用したリハビリも併用したいのですが方法はありますか?

脳梗塞の医療保険でのリハビリの期間は、発症から最大180日までと期限があります。医療保険終了後も保険を活用したリハビリを続ける場合は、要介護認定を受けることで、認定されれば介護保険でのリハビリを受けられる場合があります。

医療保険の脳梗塞のリハビリの期間はどのくらいですか?

脳梗塞のリハビリは大きく三つのフェーズに分けられます。一般的に発症から2~3週間が急性期とされ、この間のリハビリは患者様が受け入れられた病院で実施されます。次に、発症からおよそ3ヵ月から6ヵ月までが回復期とされ、この段階ではリハビリに特化した病院や病棟で治療が進められます。最後に、患者様が自宅やケア施設に戻り、リハビリを続ける維持期(生活期)となります。

リハビリの進捗はどのように測定されますか?

リハビリテーションの進捗は、目標設定や機能評価など、さまざまな評価方法で測定されます。当院でも進捗を確認しながら行います。

リハビリはどのくらいの頻度で行うべきですか?

頻度は、患者様の健康状態と治療目標によりますが、当院でセラピストと共に行うリハビリ以外に、患者様が普段から自主的にリハビリを行っていただけるようにもご提案します。

どのような人が利用できるのですか?

脳梗塞や脊髄損傷の方だけでなく、脳卒中や脳出血による麻痺を発症されている方、しびれ、言語障害、聴覚障害や高次脳機能障害など、さまざまな症状を抱えられた方々にご利用いただける体制を整えています。

他のリハビリと併用できますか?

可能です。当院や関連施設は、自由診療(自費)でのサービスになりますので、すべての方にご利用いただけます。

リハビリだけでも利用可能ですか?

可能な施設もございます。詳しくは当ホームページのアクセスリハビリテーション施設をご覧ください。

脳梗塞・脊髄損傷クリニックでの治療開始のタイミングはいつからが良いですか?

急性期が過ぎて身体の状態が安定したら(退院後から)開始できます。ご相談ください。

リハビリは保険が適用されますか?

当院で提供しているリハビリは自由診療となっており、保険の適用範囲外で自費です。

保険で適用できるリハビリと自由診療のリハビリの主な違いはなんですか?

保険適用内で行われるリハビリは、一定の規範とガイドラインに従って進行します。これには、疾病によって治療時間や内容が決まっています。一方、自由診療のリハビリは制約のない環境で患者様に合わせたリハビリを受けることが可能です。

神経再生リハビリ®とはなんですか?

特定の損傷や疾患により、機能を失った神経を回復させるためのリハビリ手法を指します。神経再生リハビリ®は通常、再生医療と組み合わせて提供させていただき、リハビリの治療成果を向上させることを目指します。神経再生リハビリ®は当院の登録商標です。

神経再生リハビリ®にはどのような装置や機器が使われますか?

リハビリにはさまざまな装置や機器が使われます。それは患者様のニーズと治療目標によりますが、運動器具やトレーニング機材、電気刺激装置などが使われます。詳しくは神経再生リハビリ®をご覧ください。

どのくらい効果が見込めますか?

神経再生リハビリ®も再生医療も即座に劇的な改善をもたらすわけではありません。この治療は、再生医療もリハビリを効果的に行うための下地作りと捉えることが重要です。したがって、治療に併せて継続的にリハビリを行っていただくことが望ましいと考えています。

r-TMSとはなんですか?

電気信号を用いた渦電流を利用して、脳の特定の部位を精密かつ反復的に刺激できる医療機器です。ニューロンの軸索に電気信号を引き起こし、これがシナプスにおける神経活動の変化を促進します。これにより、神経ネットワークの再構成が可能となるとされています。r-TMS治療を連続的かつ継続的に行うことで、その効果は増大し、持続すると考えられています。

神経再生リハビリ®にr-TMSが使われる理由はなんですか?

r-TMSは、電磁コイルを活用して、大脳の特定の部位に刺激を加えます。磁気で刺激をすることで、損傷した神経機能の補完が促進されると考えられています。
この技術は、多くの領域でその効果が報告されており、欧州の医療ガイドラインでは、高頻度r-TMSがレベルAの疼痛治療として推奨されています。
2014年にClinical Neurophysiology誌で発表されたガイドラインでは、脳卒中後の慢性期の片麻痺に対する健側大脳への低頻度r-TMSがレベルAで推奨されています。また、日本でも、脳損傷、脊髄損傷、パーキンソン病、慢性疼痛など、さまざまな神経疾患の後遺症の改善に向けた臨床研究が進行中です。

PAGE TOP