点滴×同時刺激リハビリで神経障害の後遺症を改善へ

症例紹介

 【40代女性|脳出血】痙性が減って歩く量やスピードもアップしました!

患者様の背景

患者様のプロフィール
2022年2月に脳出血を発症された患者様です。
看護師さんとして勤務していたある日、しゃがんだ状態から立てなくなってしまい検査をしたところ脳出血を発症していることが発覚しました。
そのまますぐに手術となりましたが、左半身麻痺のほか、痛みや視野障害などの後遺症が残りました。
リハビリに取り組んでおられた中で再生医療をご検討され、看護師としての復職を目指しておられるとのことで、再生医療をご希望されました。

治療前の症状について

治療前の症状について
麻痺の影響から移動は車椅子をご利用され、左手は伸ばすことができない状態でした。
屋内の移動も車椅子でされており、右手と足を使ってご自身で操作して移動されておりました。
左足は痙性が強く、足関節を動かそうするとクローヌス(足首や膝の関節が軽度の刺激でピクピクと何回も動いてしますこと)が出現してしまう状態でした。
感覚障害も重度障害と診断されており、触っている感じや動かされている感じも目視で確認しないと分からないとのことでした。
左半側無視を認め、とっさの時に左側の見落としがみられることがありました。

治療経過

【1回目点滴後~2回目点滴前】※約1か月経過

足関節の痙性が緩やかになり、クローヌスの頻度の減少が認められました。
足の痙性改善に伴い、足指が少し握れるようになっていました。
手は握り込みが強いのは変わらず、日常で左手は使えていないとのことでした。

【2回目点滴後~3回目点滴前】※約1か月経過

手は握り込みが続いており、上肢機能の大きな変化は認められませんでした。
下肢のほうは歩く量が増えてきたとお話いただきました。
前回から比較してさらに痙性は改善が見られたとお話されておりました。

【3回目点滴後~フォロー検診時】※約1か月経過

改善されている様子
今まではお風呂に入るときにヘルパーさんの付き添いがあったが、徐々に介助なしでもお1人でできるようになってきたとのことで、
お風呂の段差をご自分で越えることができれば1人でも入れるようになると思うとお話いただきました。
立った時に左足が伸ばせるようになっており、短距離であれば、杖なしでも歩行ができるようになりました。
ただし痙性に関しては前回から比較すると若干高まったようでした。

改善ポイント

  • 下肢は痙性の改善に伴い、歩きやすくなったのではないかと考えられます。
    ただ、上下肢ともに感覚障害が重度であるために、動いている感覚がわかりにくいとのことでした。
    上肢は曲げる力を入れている感じは分かるとのことでしたが、伸ばす感覚についてはまだ分からないとお話されておりました。
  • 足の痙性改善により、運動量の増加を認めました。
    日常生活でもご自身できることが増えてきており、左下肢の使用頻度の増加が改善に影響したと考えられます。
    しかしながら、左上肢は日常で使用することが少ないために大きな変化を感じられなかったのではないかと考えられます。

今後のリハビリについて

介護保険を利用して、リハビリを継続されると伺っております。
日常生活のなかで、左上下肢をうまく使っていただき、使用頻度を向上させることで機能改善はまだまだ可能ではないかとご本人様へ指導させていただきました。
さらに、左上肢に関しては感覚入力を実施していただくことが重要であり、ハンドマッサージャーなどを利用した振動刺激による感覚入力をおすすめいたしました。

リハビリ担当者のコメント

上肢に関しては使っている感じが分かりにくく、日常生活で使用されることが少ない状態かと思われます。
振動刺激や電気刺激を使うなかで、上肢への感覚入力を進めることと、筋肉を緩めることを進めていくことで、感覚障害や機能障害に改善の可能性があるのではないかと考えます。

下肢に関しては痙性が緩やかになったことで、左下肢の使用がしやすくなったように感じます。
運動量としてはまだまだ少ない状態ではありますが、これからも継続して使用していただくことで、車椅子を使わずに移動する範囲が拡大していく可能性があると感じました。

治療内容

治療期間 2023年6月~2024年2月(初診~フォロー検診)
治療内容 骨髄由来幹細胞点滴3回コース+点滴中同時リハビリ3回
他家臍帯由来サイトカインカクテル点鼻療法(3本)、TMS治療(計3回)、エスパージ
治療費 385万円(税込)

こちらの患者様は、幹細胞点滴治療3回投与コースを受けられました。
1回の点滴投与で約1億個の骨髄由来幹細胞をお身体に戻しますので、合計3億個の幹細胞を投与しております。
サイトカインはご自身のものではなく、他家臍帯由来サイトカインを毎回点滴前に点鼻しておりました。
自己骨髄由来サイトカインをご利用されない場合でも、院内での点滴時における臍帯由来サイトカインをご用意しておりますのでご希望があればご使用いただけます。
臍帯由来サイトカインにも神経保護因子や再生因子が含まれておりますので、骨髄由来サイトカイン同様にリハビリ効果の底上げが期待できます。

まとめ

当記事の患者様の治療経過・改善の様子はYoutubeでもご紹介しておりますので是非ご覧くださいませ!
担当作業療法士との対談形式でのインタビュー風景もございます。

脳梗塞・脊髄損傷クリニックでは、脳卒中や脊髄損傷による神経障害の後遺症治療を専門に再生医療を行っております。
当院では、幹細胞点滴をしながら麻痺などが出ている部位のリハビリを同時に実施する【神経再生医療™×神経再生リハビリ®】という治療方法を提供しており、
狙った神経回路の強化と再構築を目指しております。
幹細胞がお身体に入るタイミングでリハビリをすることがとても重要であり、同時にリハビリを行うことで幹細胞の活性化や
狙った神経回路の伝達を強化すること、血流がアップすることで幹細胞が集まりやすくなることが期待できます。

治療の詳しい内容や効果、改善の症例など何か気になる点がございましたら、まずは再生医療カウンセラーまでお気軽にご相談ください。
ご病気の経緯や現在の症状に対するお悩みなどをヒアリングしながら、治療の詳しいご案内をさせていただきます。

患者様の声

治療をされた多くの患者様のなかから、ご承諾をいただきました患者様のお声をご紹介しています。

脳出血の後遺症の患者様の声 S様

脳出血を発症後「同時リハビリ×神経再生医療™」の治療を受けられた方の再生医療体験談です。

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