点滴×同時刺激リハビリで神経障害の後遺症を改善へ

症例紹介

 【40代男性|脳出血・失語症】下肢に驚きの改善あり!杖なしでの安定した歩行や階段の上り下りが可能になりました!

患者様の背景

患者様のプロフィール
2022年7月に脳出血を発症された患者様です。
発症当時は一人暮らしをされており、お仕事もいそがしく食生活なども不規則であったとのことでした。
ご退院後はご実家に戻り、ご家族のサポートの中、週3回の訪問リハビリにも励んでおられましたが、ゆくゆくは一人暮らしをされていたご自宅に戻り仕事復帰も目指しておられるとのことで再生医療をご希望となりました。

治療前の症状について

患者様の足を観察する様子
痺れの症状が麻痺側全体に出ており、特に足の痺れを強く認めておりました。
麻痺側の右手に関しては、触った感覚は鈍く、痛みの感覚はありませんでした。
動きに関しては、腕はわずかに曲がる程度、指もわずかに曲げられる程度でした。
右足は、曲げることはできましたが満足に伸ばすことができない状態でした。

治療経過

【1回目点滴後~2回目点滴前】※約1か月経過

痺れが少し軽減しておりました。
指は動く範囲が少し広がり、以前は親指と人差し指をくっつけることが出来ていませんでしたが、くっつけられるようになりました。
しかしながら、指を伸ばす動作に関しては引き続き難しい状態でした。
点滴治療前よりも膝を伸ばすことができるようになり、つま先も上がるようになりました。

【2回目点滴後~3回目点滴前】※約1か月経過

右半身の痺れがさらに弱くなったとのことでした。

【3回目点滴後~フォロー検診時】※約1か月経過

フォロー検診時の様子
以前は口元まで手が届きませんでしたが、フォロー検診時には口元まで届くようになりました。
しかしまだスムーズに動かすことは難しい状態です。
指の曲げ伸ばしに関しても、伸ばすほうはまだ自力では難しいですが、曲げることに関しては点滴前より曲げやすくなっておりました。

改善ポイント

痺れについて

投与前は麻痺側全体に痺れが出ておりましたが、幹細胞点滴治療後には大幅に軽減しておりました。
現在は、軽い痺れのみ残っている状態のようです。

運動機能(腕)について

投与前は腕が軽く曲がる程度でしたが、治療後はまだスムーズに動かすことは難しくぎこちなさは残るものの、手が口元に届くまで改善いたしました。

手指について

投与前はご自分の意思で動かすことが困難でしたが、治療後はご自分の意思で全ての指を曲げることができ、親指と人差し指のみを曲げることも可能になりました。
(指を伸ばすことはまだご自身では難しい状態)

足について

階段を踏ん張りながらのぼるの様子
投与前は足を上げることが困難でつま先も上げることが難しい状態でしたが、治療後は足やつま先が上がるようになり、装具なしの歩行練習でも安定性が向上しました。

今後のリハビリについて

腕や指の動きが出るようになってきましたが、実用レベルに至るためにはリハビリを継続的に続けていただく必要があります。
スムーズに腕を動かすためには、肩などに余分な力が入らないように腕単体で動かすリハビリが有効的です。
指に関しては、指を伸ばす筋肉自体は動いているため、その筋肉を鍛えて指を伸ばすリハビリをしていく必要があります。
足に関しては、動きが滑らかになり整備されていない道でも安定して歩けているので、より効率的な歩行ができるように今後も継続して歩く練習を実施し、
長距離を歩いたとしても疲れにくい効率的な歩行を目指ずことが重要です。

リハビリ担当者のコメント

痺れの軽減や運動機能向上は、ご本人様の歩行動画でも分かるように、ご本人・ご家族様のリハビリの賜物だと考えております。
あくまで再生医療はリハビリ効果を高めるものですので、ご本人様のリハビリ意欲とご家族様の熱心なサポートによって得られた改善ケースです。
再生医療によって個人差はあるものの、約2~3年は引き続きリハビリ効果を高めていけると考えております。
3回目点滴投与後もリハビリ効果が高まりやすいお身体になっておりますので、引き続き改善・回復に向けてリハビリを継続していただければと思います。

患者様より:現在の状況について(2024年9月時点)

今は職場復帰をし、リモートで働きながらリハビリをしています。
仕事も徐々にこなせるようになってきました。
失語症も家族や会社のみんなに助けられながら、だんだんと通じる言葉になっております。
現在のリハビリは、右手は力を分散して与えられるように挑戦中で、右足は歩くときに左足と開く角度を均等にできるように挑戦中です。
まだまだスタートラインに立ったところで、仕事とリハビリでいそがしくしております。

現在は、当初目指されていた職場復帰をされております。
引き続きリハビリにも積極的に取り組んでおられるようで、さらなる改善に向けて次のステップのリハビリにも挑戦されているとのことでした。

治療内容

治療期間 2023年4月~2023年11月(初診~フォロー検診)
治療内容 骨髄由来幹細胞点滴3回コース+点滴中同時リハビリ3回
自己骨髄由来サイトカインカクテル点鼻療法(30本)、TMS治療(計3回)、エスパージ
治療費 424万6千円(税込)

こちらの患者様は、幹細胞点滴治療3回投与コースを受けられました。
1回の点滴投与で約1億個の骨髄由来幹細胞をお身体に戻しますので、合計3億個の幹細胞を投与しております。
また、ご自身の幹細胞を培養する際に生成される〈自己骨髄由来サイトカイン〉を使用した点鼻治療も併用しております。
30本でご利用の場合は、毎日点鼻をしていただくのではなく、リハビリを行う日にのみ点鼻を行うという使い方でも効果が期待できます。
骨髄由来サイトカインには、神経保護因子や神経再生因子が多く含まれており、リハビリの効果を後押ししてくれる作用があります。
当院では、より治療効果を高めていただくためにも併用で治療されることをおすすめしております。

まとめ

当記事の患者様の治療経過・改善の様子はYoutubeでもご紹介しておりますので是非ご覧くださいませ。
患者様からご提供いただいた歩行練習時の動画では、改善の経過もご覧いただけます。

脳梗塞・脊髄損傷クリニックでは、脳卒中や脊髄損傷による神経障害の後遺症治療を専門に再生医療を行っております。
当院では、幹細胞点滴をしながら麻痺などが出ている部位のリハビリを同時に実施する【神経再生医療™×神経再生リハビリ®】という治療方法を提供しており、
狙った神経回路の強化と再構築を目指しております。
幹細胞がお身体に入るタイミングでリハビリをすることがとても重要であり、同時にリハビリを行うことで幹細胞の活性化や
狙った神経回路の伝達を強化すること、血流がアップすることで幹細胞が集まりやすくなることが期待できます。

治療の詳しい内容や効果、改善の症例など何か気になる点がございましたら、まずは再生医療カウンセラーまでお気軽にご相談ください。
ご病気の経緯や現在の症状に対するお悩みなどをヒアリングしながら、治療の詳しいご案内をさせていただきます。

患者様の声

治療をされた多くの患者様のなかから、ご承諾をいただきました患者様のお声をご紹介しています。

脳出血の後遺症の患者様の声 S様

脳出血を発症後「同時リハビリ×神経再生医療™」の治療を受けられた方の再生医療体験談です。

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