幹細胞治療による再生医療×同時刺激リハビリで神経障害の後遺症を改善へ

脳卒中

脳出血の回復期でやっておくべきこと

<この記事を読んでわかること>
脳出血後のリハビリの過程はどのようなものか。
脳出血後に復職したい人には何が大切か。
脳出血の後の生活習慣改善のポイントは何か。
脳出血後には、なるべく早めにリハビリを開始することが大切です。
脳出血発症数ヶ月後には、回復期のリハビリをすることが必要となります。
この記事では、脳出血後の回復期にやっておくべきことについて、リハビリや復職、運転再開など社会復帰のためのポイントも解説していきます。

どんなリハビリをすべきか

脳出血後のリハビリ
脳出血は、脳の血管が破れ、脳内に血腫ができてしまう病気のことです。
脳出血のリハビリでは、発症してからの時系列として急性期・回復期・生活期(維持期)の順で行っていきます。
これらのリハビリでは、一貫して、残された機能を活かして、日常生活が送れるようにしていくことを目標としていきます。

急性期のリハビリ

発症直後から数週間くらいまでに行われるリハビリで、発症した際に入院した病院のベッド上などで行われます。脳卒中の発症後、24〜48時間以内にリハビリを開始することが推奨されており、体の機能の低下を防止することを目標とします。
脳出血が重篤で、意識障害があり自分では動けないような場合でも、ベッド上で関節を動かす運動をするなどで、リハビリを進めていきます。

回復期のリハビリ

発症後数週間から数ヶ月間くらいの間に行われるリハビリです。
入院中の病院や、リハビリ専門の施設などで、一人でベッドから車椅子まで乗り移ったり、復職の訓練をするなど日常生活を送る上で必要な動作や機能の訓練を行います。
あるいは、復職のための訓練を行うこともあります。

維持期(生活期)のリハビリ

維持期(生活期)のリハビリは、脳出血の発症後3〜6ヶ月程度から始めるリハビリです。
自宅あるいは施設などに戻り、回復期に取り戻した機能を維持し、日常生活で自立することや社会に復帰することを目指すことを長期的な目標としていきます。
歩行機能や日常生活動作を向上させるために、トレッドミル訓練や歩行訓練、下肢筋力増強訓練が勧められます。
生活期リハビリを行っていく上では、生活がしやすいように家の段差をなくしたり、ドアを開けやすいように引き戸にするなどのリフォームを行い、準備をすることが必要となる場合があります。
在宅で生活する脳卒中患者さんに対しては、理学療法士や作業療法士からなる多職種チームがリハビリ診療を実施することで、ADL(生活自立度)が上がったり、精神的支援に対して家族や介護をする人の満足度が高まるということが報告されています。

生活習慣の改善とは

脳出血後、再発を防ぐために気をつけたい生活習慣のポイントを解説します。
脳出血の最大の危険因子は高血圧です。
そのため、血圧を適切な値に保っておくことが大切です。
血圧の管理においては、減塩がもっとも重要な因子となりますので、薄味の食事を心掛けるようにします。
また、コレステロール値が低すぎることも脳出血の原因となります。
これは、低栄養が関連しているので、肉や牛乳・乳製品、卵などをバランスよく食べるようにします。
また、喫煙は脳出血と脳梗塞、くも膜下出血を含めた脳卒中の危険因子となるばかりか、さまざまながんのリスクを高めることも知られていますので、禁煙しましょう。
アルコールの多飲も脳出血やくも膜下出血の発症に関連しますので、適度な量にとどめたいものです。
もしも脳出血後に自宅に戻る場合には、家族は処方薬の内服ができているかのチェックや、健康的な食事、適度な運動を行っていくようにケアを行っていきます。
さらに、必要であれば介護保険などの申請を行います。
家族が手一杯にならないために、使えるサービスは積極的に使っていきましょう。

社会復帰に向けた準備について

脳出血後の社会復帰のためには、生活期(慢性期)リハビリを行っていきます。
もともと仕事をしていた方においては、復職したいという希望も出てくるでしょう。
回復期以降に復職する脳卒中患者は少なくないのですが、復職率には年齢・就労意欲・片麻痺・学歴・ADL自立度・高次脳機能障害・うつ症状などが知られています。
就労支援に際しては、産業医と連携することで復職率が高まるとされていますので、勤めていた会社の上司や人事部と相談してみると良いでしょう。
なお、自動車運転の再会も、脳出血患者の社会復帰においては重要となります。
しかし、現時点では明確な自動車運転再開の基準はありません
後遺症の程度や脳卒中の再発リスク、糖尿病などの合併症の有無、てんかん発作の危険性、薬物の影響などを十分考慮した上で、運転が再開できるかどうかは判断されるべきでしょう。
発症後1年間は特に慎重な対応が必要であり、運転を控えたほうが良いとする専門家の意見もあります。

まとめ

今回の記事では、脳出血の回復期に行っておきたいリハビリや社会復帰のためのポイントについて解説しました。
脳出血後にはリハビリを行うことで、歩行機能などの回復がある程度見込めます
一方、傷ついた脳神経細胞は、なかなか完全に修復することが難しいとされています。
そこで、当クリニックでは、『神経障害は治る、を当たり前にする取り組み』であるニューロテック®に取り組んでいます。
そして、脳卒中や脊髄損傷、神経障害の患者さんに対する『脳の治る力を高める治療』を、リニューロ®として、さまざまな手法を取り入れてきています。
リニューロ®は、同時刺激×再生医療、骨髄由来間葉系幹細胞、神経再生リハビリによって『脳の治る力を高める治療』です。
脳出血後のリハビリの効果を高めるため、再生医療にご興味がある方は、ぜひ一度当クリニックまでご相談ください。

Q&A

脳出血の回復期はいつまでですか?
個人差はあるものの、脳出血の回復期は脳出血の発症後2週間後から約3〜6ヶ月程度までとされています。
回復期のリハビリは、リハビリテーション専門の病院や病床で行うこととなります。

脳出血のケアのポイントは何ですか?
脳出血を発症した直後には血圧を下げたり必要であれば手術をするといった治療と並行し、体の機能低下防止のための急性期リハビリを行っていきます。
ポイントは、発症から48時間以内に開始するということです。
そして、脳出血後の回復期には、生活習慣を改善し主に高血圧を予防することが大切です。
<参照元>
脳出血 | 生活習慣病 一般社団法人 日本生活習慣病予防協会:https://seikatsusyukanbyo.com/guide/cerebral-hemorrhage.php
脳卒中治療ガイドライン2021:https://www.jsts.gr.jp/img/guideline2021_kaitei2023.pdf
脳卒中治療ガイドライン2021における リハビリテーション領域の動向.理学療法科学.2022; 37(1):129-141.:https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/37/1/37_129/_pdf
脳卒中のリハビリテーション – KOMPAS – Keio University:https://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000220.html
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