<この記事を読んでわかること>
・ブロッコリーとケールにはビタミンKや抗酸化物質が豊富に含まれているということがわかる。
・トマトに含まれるリコピンが強力な抗酸化作用を持ち、脳の健康に寄与するということがわかる。
・全粒穀物が血流を改善し、脳に十分な酸素と栄養を供給するために役立つということがわかる。
脳卒中予防には、バランスの取れた食生活が重要です。
ブロッコリーやケール、トマトのリコピン、全粒穀物、アボカドなどのスーパーフードは、抗酸化作用や血流改善、神経保護に寄与し、脳の健康を維持します。
これらの食材を日々の食事に取り入れることで、脳卒中リスクを低減し、健康的な生活を送るための強力なサポートをしてくれるでしょう。
ブロッコリーとケールやトマトのリコピンの栄養素が脳に与える影響
脳卒中は、日本における主要な死因の一つです。
予防には食生活が重要な役割を果たします。
本記事では、脳卒中予防に効果的な食材とその具体的な効果について解説します。
特に、ブロッコリーやケール、トマトのリコピン、全粒穀物、アボカドに焦点を当てて解説していきます。
ブロッコリーとケール
ブロッコリーとケールは、ビタミンKや抗酸化物質を豊富に含む「スーパーフード」として知られています。
ビタミンKは、血液の凝固を助けるだけでなく、脳内で神経細胞の維持にも重要な役割を果たします。
また、抗酸化物質は、体内の酸化ストレスを軽減し、神経細胞の損傷を防ぐ働きがあります。
ブロッコリーとケールには、ルテインやゼアキサンチンという抗酸化物質も含まれており、これらは視力の保護だけでなく、脳の健康維持にも寄与します。
研究によると、これらの野菜を定期的に摂取することで、認知機能の低下を遅らせる効果があるとされています。
トマトのリコピン
トマトに含まれるリコピンは、強力な抗酸化作用を持つカロテノイドの一種です。
リコピンは、脳内の酸化ストレスを減少させ、神経細胞の保護に役立ちます。
研究では、リコピンの摂取がアルツハイマー病や他の神経変性疾患のリスクを低減する可能性が示唆されています。
リコピンはサプリメントでもとることができますが、可能な限り食事からビタミンをとることが推奨されています。
サラダやスープなど、さまざまな方法でとることができますが、高血圧の方の場合には特に、食事に塩分を過剰に加えない様に注意することが大切です。
全粒穀物が血流を改善する理由
全粒穀物(全粒粉パン、玄米、オートミールなど)は、精製された穀物(白パン、白米、砂糖入りのシリアルなど)とはことなり、胚乳(はいにゅう)、胚芽、ふすまが全て含まれています。
胚芽やふすまには、抗酸化物質や食物繊維、ビタミンB群、鉄、マグネシウムなどの栄養素が豊富に含まれています。
これらの栄養素は、血流を改善し、脳に十分な酸素と栄養を供給するために必要です。
特に、ビタミンB群は、脳のエネルギー代謝を助ける役割を果たし、神経伝達物質の生成に関与します。
食物繊維は、血糖値の急激な上昇を抑え、心血管系の健康を維持することで、脳卒中のリスクを低減します。
また、マグネシウムは心筋の収縮に影響を与え、血管を弛緩させることで最終的に血圧を下げるために役立ちます。
アボカドの健康効果と摂取方法
脳が情報処理をするために大切な領域が最適に機能するためには、オレイン酸がとても大切です。
特に、認知障害に問題を抱えている場合には、脳卒中後の食事に取り入れるために理想的な栄養素となります。
オレイン酸が豊富な食品の一つとして、アボカドが挙げられます。
また、アボカドは抗酸化物質の優れた供給源です。
ある研究によると、アボカドに含まれる抗酸化物質は、神経保護剤としても効果的である可能性があります。
アボカドには、ビタミンE、ビタミンC、グルタチオンなどの強力な抗酸化物質が含まれているのです。
これらの抗酸化物質は、体内のフリーラジカルを中和し、細胞の損傷を防ぐ働きがあります。特にビタミンEは、脂溶性ビタミンであり、細胞膜の保護に重要な役割を果たします。
さらに、アボカドには、カリウムが豊富に含まれています。カリウムは、ナトリウムとのバランスを保ち、血圧を適正に維持する役割があります。
高血圧は脳卒中の主要なリスク要因であるため、アボカドの摂取は血圧管理に役立ち、結果として脳卒中予防にもつながります。
アボカドはそのままサンドイッチやサラダに加えたり、スムージーにするなど、様々な方法で手軽に摂取できます。
まずは、それらの食事にアボカド1/4を加えてみてください。
まとめ
脳卒中予防には、バランスの取れた食生活が不可欠です。
ブロッコリーやケール、トマトのリコピン、全粒穀物、アボカドなどの栄養豊富な食材を積極的に取り入れることで、脳の健康を維持し、脳卒中のリスクを低減することが期待できます。
これらの食材は、抗酸化作用や血流改善、神経保護などの多岐にわたる効果を持ち、日々の食事に簡単に取り入れられるため、健康な生活を送るための強力なサポートとなります。
脳卒中が起こると、脳神経の損傷が起こってしまいます。
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よくあるご質問
- 脳梗塞にならないための食事の工夫は?
- 脳梗塞予防には、バランスの取れた食事が重要です。
特に、ブロッコリーやケール、トマトのリコピン、全粒穀物、アボカドなどのスーパーフードを積極的に摂取することで、抗酸化作用や血流改善が期待できます。
また、塩分を控え、ナトリウムとカリウムのバランスを意識することも大切です。 - 脳を活性化させる食べ物は?
- 脳を活性化させる食べ物として、ブルーベリー、クルミ、サーモン、ダークチョコレートなどが挙げられます。
これらの食材は、抗酸化物質やオメガ3脂肪酸を豊富に含み、神経細胞の保護や血流の改善、脳の健康維持に役立ちます。
また、ブロッコリーやケールなどの緑黄色野菜も効果的です。
<参照元>
Foods That Help Stroke Recovery: 15 Evidence-Backed Options:https://www.flintrehab.com/foods-that-help-stroke-recovery/
The 5 Best Whole Grains to Eat for High Blood Pressure, According to a Dietitian:https://www.eatingwell.com/article/8077182/best-whole-grains-for-high-blood-pressure/
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脳卒中予防には生活習慣の改善が不可欠です。特にベリー類の抗酸化作用や緑黄色野菜のビタミン、ミネラルの摂取が重要です。地中海式食事法やDASH食事法、植物性食事法などの食事療法を実践することで、脳卒中のリスクを低減し、脳の健康を保つことができます。科学的根拠に基づいた食事療法で、健康な未来を目指しましょう。