点滴×同時刺激リハビリで神経障害の後遺症を改善へ

脳卒中

 脳卒中予防に塩分とミネラルのバランスで健康を保つ方法

<この記事を読んでわかること>

ナトリウムとカリウムが体に与える影響がわかる
マグネシウムと脳卒中の関係がわかる
食塩と海塩の違いがわかる


日々口にする食品の中には、ナトリウムやカリウム・マグネシウムなどのミネラルが豊富に含まれています。これらの成分は過剰摂取や不足によって体にさまざまな影響を与えるため、適切量の摂取が健康にとって重要です。そこで、この記事では脳卒中予防のために塩分とミネラルのバランスで健康を保つ方法について解説します。

カリウムとナトリウムの関係

カリウムとナトリウムの関係
カリウムやナトリウムという言葉自体は知っていても、どのような機能を持っているか説明できる人は少ないでしょう。
カリウムやナトリウムはいわゆるミネラルの一種で、体内の細胞内や血液など、ありとあらゆる部位に分布し、さまざまな機能を有しています

例えば、ナトリウムの重要な役割は浸透圧の調整、つまり水を引く力です。
塩に水をかけると、水は一瞬にして塩に取り込まれるのは誰しもイメージがつくでしょう。
ナトリウムには水分を引き込む力があり、仮に血液中にナトリウムが多い場合、血管内に多く水分が引き込まれるため、血圧上昇につながります。
またラーメンを食べた翌日に浮腫んでしまうのも、ナトリウムが水分を体に貯留させるためです。
そのため、過剰な塩分(つまりはナトリウム)の摂取は浮腫や血圧上昇を引き起こし、長期的に見て高血圧や動脈硬化の原因となるわけです。

しかし、過剰に摂取したナトリウムはいつまでも体内に残っているわけではなく、浮腫も時間が経てば元に戻ります。
これは、過剰なナトリウムが尿中から排泄されていくためであり、この際、ナトリウムの排泄のためにはカリウムが必要になります。
ナトリウムを尿中に排泄するためには、その代わりに腎臓で作られる原尿の中のカリウムを体に取り込む必要があるため、ナトリウム排泄にはカリウムが必須です。
カリウムは緑黄色野菜に豊富に含まれており、高血圧予防のために野菜の摂取が重要である所以です。

血管の健康に対するマグネシウムの重要性

高血圧予防にはミネラルの1つであるマグネシウムの摂取も重要であり、そばやきな粉、アーモンドや海藻に豊富に含まれています。
マグネシウムは筋肉の弛緩に大きく影響しており、マグネシウムが不足すると血管平滑筋の弛緩が得られにくくなるため、血管が収縮して血圧が高くなります。
また、マグネシウム不足によって血糖値を低下させるインスリンの働きや分泌量が低下することも知られており、高血糖になりやすくなるため、注意が必要です。
現代日本人の食事様式ではマグネシウムは不足しやすく、長期的な不足は高血圧や糖尿病の原因となります。
また、高血圧や糖尿病によって血管内皮細胞が損傷し、血液中のLDLコレステロールが損傷部位から血管壁内に入り込むことで、血管が脆く・硬く変性する動脈硬化の原因にもなります。
進行すれば、脳梗塞や脳出血、心筋梗塞などの重篤な疾患にも繋がるため、日常的にマグネシウムを摂取することが重要です。

食塩と海塩のメリットとデメリット

一言に「塩」と言っても、食卓に並ぶ食塩と、海水を自然乾燥することで得られる海塩とでは、その成分や体に与える影響は異なります。
本来、海水に含まれる塩分を自然乾燥で抽出する場合、塩分である塩化ナトリウム以外にも塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化カリウムなどの天然のミネラル分をバランス良く含んでいます。
つまり、先述したように高血圧予防に有用なカリウムやマグネシウムといった成分が海塩には豊富に含まれているわけです。
一方で、食卓に並ぶ食塩は、製造過程で塩化ナトリウム以外の成分を切り捨てているため、高血圧予防に有用なミネラルを含みません。
そのため、食塩では他のミネラルによる血管拡張作用を得られず、高血圧リスクは海塩と比べて高くなります。
一方で、食塩は大量精製しやすく、製造コストの面では海塩よりも安価です。
どちらにせよ、血圧上昇の原因となる塩化ナトリウムを多く含んでいることには変わりはないため、塩分の過剰摂取は控えるべきです。

まとめ

今回の記事では、 脳卒中予防に塩分とミネラルのバランスで健康を保つ方法について詳しく解説しました。
ナトリウムは水分を引く力があるため、脱水予防のためにもある程度摂取すべきですが、現代の食事では過剰摂取になりやすく、高血圧の原因となります。
血圧をあげないためにも、ナトリウムを排泄する効果をもつカリウムや、血管拡張作用を持つマグネシウムの摂取が重要です。
高血圧が原因で脳卒中に陥った場合、麻痺やしびれなどの後遺症が残ってしまい日常生活に大きな支障を及ぼす可能性もあるため、普段の食事から予防を意識することが重要です。

一方で、最近では脳細胞の再生を目指す再生医療の発達も注目されています。
さらに、脳梗塞・脊髄損傷クリニックでは、「ニューロテック®」と呼ばれる『神経障害は治るを当たり前にする取り組み』も盛んです。
「ニューロテック®」では、脊髄や神経の治る力を高める治療『リニューロ®』を提供しています。
また、神経機能の再生を促す再生医療と、デバイスを用いたリハビリによる同時治療「同時刺激×神経再生医療Ⓡ」によって、脳卒中に伴う神経学的後遺症の改善が期待できます。

よくあるご質問

塩分を摂りすぎるとどんな病気になるの?
過剰な塩分摂取は高血圧を招き、長期的には動脈硬化の原因となります。その結果、心筋梗塞や心不全、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血、腎機能障害などの病気に罹患する可能性が高まります。

塩分を取りすぎると脳梗塞になる?
塩分の過剰摂取は脳梗塞の原因となるため、注意が必要です。塩分によって血圧が上昇し、長期的に動脈硬化が進行すれば、動脈の内腔が狭小化して閉塞しやすくなるためです。
<参照元>
カリウムの働きと1日の摂取量|健康長寿ネット:https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/mineral-k.html
カリウムの役割|適塩・血圧対策推進協会:https://www.lowsalt.or.jp/column-entry-02.html
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