点滴×同時刺激リハビリで神経障害の後遺症を改善へ

脳卒中

 若年性脳梗塞の予防と対策

<この記事を読んでわかること>
若年層向けの脳梗塞予防策
健康な生活習慣の促進
定期的な健康診断とリスク管理

今回は若年性脳梗塞の予防と対策について解説します。若年性脳梗塞は、近年増加傾向にあります。予防と対策として、食生活や運動、睡眠、禁煙、節酒などの健康習慣の確立が第一です。加えて、血圧や脂質、血糖の管理、ストレス管理を意識しましょう。定期健診を利用して自身の体の状態を把握することも重要です。

若年層向けの脳梗塞予防策

若年層向けの脳梗塞予防策
この記事では若年層向けの脳梗塞予防策について解説します。
近年、若年層における脳梗塞が増加しており社会問題になっています。
命に関わることもあるため、予防策は非常に重要です。
まず基本となるのは、生活習慣を見直し健康習慣を身につけることです。
喫煙、過度な飲酒、不規則な生活、運動不足、偏った食生活などに注意しましょう。
特に、塩分、脂質、糖質の過剰摂取を控え、野菜、果物、魚介類を積極的に摂取し、食物繊維の摂取量を増やすことが大切です。
また、睡眠不足はストレスホルモンの分泌を増加させ、血圧上昇や動脈硬化を促進します。
7〜8時間の睡眠を確保するようにしましょう。
すでに、 高血圧、糖尿病、脂質異常症、睡眠時無呼吸症候群などの持病を持つ人は医師の指示に従い良好なコントロールを目指しましょう。
家族内に脳卒中の患者がいる場合も注意が必要です。
過剰なストレスは血圧上昇を来し、血管内に血栓が出来やすくなるため、自分なりのリラクゼーションやストレス軽減法を実践しストレス管理にも心がけましょう。
最後に、定期健診は生活習慣病の早期発見に有用です。検査結果は見過ごすこと無く、有効に利用しましょう。

健康な生活習慣の促進

この記事では健康な生活習慣の促進について解説します。
以下に具体的な促進方法について説明します。
まずは、バランスの取れた食事の実践です。
塩分、脂質、糖質の過剰摂取を控え、野菜、果物、魚介類を積極的に摂取しましょう。
加工食品や高カロリー食品の摂取を制限することも大切です。
食物繊維を多く含む食品を積極的に摂取し、水分を十分に補給しましょう。

定期的な運動も重要です。
適度な運動は血行を促進して心臓や血管の健康を維持し、脳梗塞のリスクを減らします。
ウォーキング、ジョギング、水泳などの有酸素運動を、週に3〜5回、1回につき30分程度行うことが理想的です。
可能でしたら、筋力トレーニングを取り入れるとより効果的です。

禁煙は最も効果的な予防策の1つです。
タバコに含まれる多くの成分は血管を傷つけたり、血栓ができやすくなったりするため、脳梗塞のリスクを大幅に高めます。
効果的に禁煙を目指すのであれば禁煙外来を利用するのがお勧めです。

その他、7〜8時間の睡眠を確保して質の高い睡眠を実践する、リラックスできるストレス解消法を見つけるなども重要です。
最後に、定期健診の結果を有効に利用しましょう。

定期的な健康診断とリスク管理

この記事では定期的な健康診断とリスク管理について解説します。
発症リスクとして、悪い生活習慣、生活習慣病をはじめとする持病、遺伝などを考慮する必要があります。
その中でも、近年、若年者の生活習慣の悪化による生活習慣病の低年齢化が注目されています。
生活習慣病は一般的に、初期の段階では自覚症状がほとんど無いため、早期発見が遅れることが多々あります。
従って、早期発見のため、定期健診を年に1回以上受けて自己評価することが重要です。
血圧高値、脂質異常、高血糖などの所見が認められた場合は、医療機関を受診し、医師の指示に従い良好なコントロールを目指しましょう。
特に、血圧については、自宅で血圧を測定して記録をつける習慣をつけて健康状態を評価することが大切です。
その他、お勧めできる検査として頸動脈超音波検査があります。
この検査は、首にある頸動脈の内壁の状態や血流の状態について超音波を使って調べる検査です。
侵襲が無く短時間で終了します。
この検査で、頸動脈が狭い場合、脂質の沈殿物であるプラークが大きい場合は脳梗塞発症のリスクとなりますので、早期の適切な治療が必要となります。

まとめ

今回の記事では、若年性脳梗塞の予防と対策について解説しました。
脳梗塞は脳の血管が詰まることにより脳細胞が壊死する疾患です。
壊死した細胞の再生は難しく、広範囲に及ぶと後遺症が出現し日常生活に支障を来たします。
特に若年者は後遺症が残った場合はその後の人生に大きな影響を及ぼします
そのため、神経の再生医療は期待のもてる治療法です。
脳や脊髄の損傷に対して、「ニューロテック®」と呼ばれる「神経障害が治ることを当たり前にする取り組み」も盛んです。
ニューロテックメディカルでは、脳脊髄損傷部位の治癒力を高める治療『リニューロ®』を提供しております。
さらに、神経機能の再生を促す再生医療と、デバイスを用いたリハビリによる同時治療「再生医療×同時リハビリ™」があります。
脳梗塞の新たな治療方法として、神経を再生する医療は新たな治療の選択肢として期待が持てます。

Q&A

若年性脳梗塞の前兆は?
前兆には、突然のめまい、意識障害、言語障害、筋力低下、片側の体のしびれや麻痺、頭痛、視覚障害などがあります。でも、このような症状が出ても、短時間で消失する「一過性脳虚血発作」という疾患である場合があるので要注意です。疑わしい症状が出ましたら早期に医療機関を受診して下さい。

脳梗塞にならないための予防法は?
予防法として、第一に健康的な生活習慣を確立することです。バランスの取れた食事や適度な運動を実践し、喫煙や過度の飲酒を控えます。また、血圧や脂質、血糖値を定期的にチェックしリスク管理を行うことも重要です。定期健診を受けて早期に異常項目を発見し対処しましょう。その他、ストレス管理や十分な睡眠の確保も予防法として大切です。
<参照元>
脳卒中治療ガイドライン2021〔改訂2023〕 | 日本脳卒中学会:https://www.jsts.gr.jp/img/guideline2021_kaitei2023.pdf
日本脳卒中協会:https://www.jsa-web.org/
脳血管障害・脳卒中 | 厚生労働省e-ヘルスネット:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-006.html
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