幹細胞治療による再生医療×同時刺激リハビリで神経障害の後遺症を改善へ

リハビリ

脳梗塞リハビリと再生医療

脳梗塞とは、脳の血管が詰まり、脳に障害が起こる病気です。
脳梗塞で生じた障害を治療・回復させるためにはリハビリは欠かせません。
この記事では、脳梗塞の基本的な知識とともに脳梗塞に対して行うリハビリ内容や期間、再生医療とリハビリの関係性について解説します。

脳梗塞とは

脳梗塞とは、脳の血管が詰まり、血流が妨げられることで脳細胞が壊死する病気です。
脳細胞が壊死することで、身体に様々な障害が起こります。

脳梗塞の原因

脳梗塞の原因となる脳血管の詰まりは、脳血栓症と脳塞栓症によって引き起こされます。
脳血栓症とは、血液の塊である血栓が作られることです。
また、脳塞栓症は心臓の動脈などでできた血栓が血流にのって脳血管で詰まることをいいます。

脳梗塞の種類

脳梗塞の種類は、ラクナ梗塞・アテローム血栓性脳梗塞・心原性脳塞栓症の3つに分類されます。


ラクナ梗塞

ラクナ梗塞は、細い血管が詰まって起こる小さい脳梗塞のことです。
長期的に高血圧によって脳の細い動脈壁が変形・狭窄し、閉塞して起こります。
小さい脳梗塞のため症状を認めないこともあります。


アテローム血栓性脳梗塞

動脈硬化によって狭くなった血管に血栓ができ、血管が詰まって起こる脳梗塞です。
動脈硬化の主な原因には、高血圧・高脂血症・糖尿病などの生活習慣病が影響しています。


心原性脳塞栓症

心臓でできた血栓が血管を通って、脳の血管を閉塞させ起こる脳梗塞をいいます。
急激に発症し、発症直後に神経症状や高次脳機能障害など、重篤な障害が起こることが特徴です。

脳梗塞の後遺症

脳梗塞は発症後すぐに治療しても後遺症が残ることも少なくありません。
脳の損傷部位によって起こる障害や程度は様々で、主に運動麻痺や感覚障害、高次脳機能障害や嚥下障害などが起こります。
後遺症によっては、治療やリハビリを終えても日常生活に影響が出ることもあるでしょう。
そのため、脳梗塞になったときは、脳梗塞の症状だけでなく、脳梗塞によって引き起こされる後遺症まで知っておくことが大切です。

脳梗塞のリハビリ内容と期間

脳梗塞のリハビリは急性期・回復期・生活期の3つの時期に分けて行います。

急性期リハビリ

急性期のリハビリは、基本的に発症から48時間以内に開始するのが大切です。
しかし、発症・治療直後は全身状態が変化しやすいため、病気の治療を優先しなければなりません。
そのため、治療開始直後〜2週間程度はベッド上でのリハビリを中心に行います。

回復期リハビリ

病態や血圧が安定したら、症状に合わせて機能回復・日常生活の自立に向けて積極的なリハビリを行うことが大切です。
回復期リハビリでは、障害を改善させるための機能訓練に加え、日常生活動作訓練や復職のための訓練など、日常生活を送るために必要な機能を高めるための訓練を行います。

生活期リハビリ

リハビリで回復した機能は、退院後何もしないと再び機能低下が進みます。
生活期のリハビリは、退院後も外来や介護保険を利用し、リハビリを継続することで機能の維持・向上を図ることが大切です。

脳梗塞のリハビリ期間

脳梗塞のリハビリ期間は、脳梗塞の状態や障害の程度によって変わります。
脳梗塞の程度が軽症で、障害を認めない又は軽度であり、日常生活に支障がないと判断されれば1か月以内に退院する患者様もいます。
ただし、中等度〜重度の脳梗塞で後遺症が残るほどの障害であれば3〜6か月間もの長期的なリハビリが必要です。

脳梗塞のリハビリと再生医療

近年脳梗塞の治療として再生医療が注目されています。

再生医療とは

再生医療とは、身体から幹細胞を取り出して増殖させた後に移植し、細胞の再生を促す治療法です。
近年、再生医療の研究が進み、壊死した脳細胞を再生できる可能性が出てきました。
しかし、再生医療だけで脳梗塞によって生じた障害を完全に回復させることはできません。
高い治療効果を得るためには、再生医療をリハビリと組み合わせることが大切です。

再生医療とリハビリ

脳梗塞によって損傷した脳細胞が再生することはないと考えられてきました。
そのため、リハビリで損傷部位周囲の神経細胞を刺激して新たな神経経路を作ることが重要でした。しかし、自己治癒力は年齢とともに急激に弱まります。
そこで、再生医療とリハビリを組み合わせて治療することが注目され始めました。
再生医療とリハビリを同時に行うことで、神経や血管の再生だけでなく、リハビリでの神経同士の繋がりの再構築・強化ができる可能性があります。
今後は再生医療×リハビリの重要性がさらに高まるでしょう。
脳梗塞・脊髄損傷クリニックでは、独自の再生医療×同時リハビリ™を行なっています。
再生医療を行いつつ、磁気刺激機器や電気刺激機器、ロボットといったリハビリ機器を用いて、効率的に運動神経・感覚神経の神経回路を鍛えることが可能です。

まとめ

脳梗塞のリハビリは、発症時期や身体の状態に合わせて進めます。
リハビリ期間は脳梗塞や障害の程度に合わせて決まり、短期間で済む方もいれば、半年程度かけてリハビリする方もいます。
後遺症が残ることも多い脳梗塞だが、リハビリと再生医療を組み合わせることでより効果的に回復できる可能性があります。

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