点滴×同時刺激リハビリで神経障害の後遺症を改善へ

脳卒中

 脳梗塞を経験した方へ!喫煙が回復を遅らせ再発リスクを高める理由

<この記事を読んでわかること>

喫煙は脳梗塞後の血管機能に悪影響を与え、再発リスクを高めることがわかる。
禁煙は脳梗塞後の回復を促進し、血流改善と血栓形成の防止に役立つことがわかる。
喫煙による酸化ストレスと慢性的な炎症は、脳の回復を遅らせ、長期的な後遺症のリスクを高めることがわかる。


脳梗塞後に喫煙を続けると、再発のリスクが高まることが知られています。
喫煙は血管を収縮させ、血流を妨げるだけでなく、血栓を作りやすくします。
一方で、禁煙をすることで血液循環が改善され、脳の回復が早まり、再発予防にもつながります。
この記事では、喫煙が脳梗塞後の回復に与える悪影響と、禁煙の重要性について詳しく解説します。

脳梗塞後の喫煙は危険信号!再発リスクが大幅にアップする理由

脳梗塞後の喫煙は危険信号!再発リスクが大幅にアップする理由
脳梗塞後に喫煙を続けると、再発のリスクが大きく高まることがわかっています。
脳梗塞は血管が詰まってしまうことで起こりますが、喫煙はその詰まりを再び引き起こす原因となります。
タバコに含まれるニコチンが血圧を上げたり、血管を収縮させたりするため、血液の流れが悪くなりやすく、血栓(血のかたまり)ができやすくなるのです。
血栓が脳の血管を詰まらせると、再度脳梗塞が発生するリスクが高まります。
さらに、喫煙は血液中の悪玉コレステロール(LDL)を増やし、善玉コレステロール(HDL)を減らします。
このバランスが崩れると、動脈硬化が進行し、血管がさらに傷つきやすくなり、再発のリスクが増加します。
脳梗塞後の患者さんは、すでに血管がダメージを受けていることが多く、喫煙の悪影響がさらに深刻になります。
血管が硬くなって弾力を失うと、血液が正常に流れにくくなり、脳に十分な血液が届かなくなるのです。
また、喫煙は血液を固まりやすくする影響もあります。
タバコを吸うことで血小板という成分が活発になり、血がかたまりやすくなるため、血栓ができやすくなります。
これも脳梗塞の再発に繋がる大きな要因です。
喫煙によるこれらのリスクが重なることで、再び脳梗塞を発症する可能性が高くなるため、禁煙は脳梗塞後の再発予防のためにとても重要です。

喫煙が回復を妨げるメカニズム!脳梗塞からの回復を遅らせる原因

喫煙が脳梗塞後の回復を妨げる大きな原因の一つは、血管の機能に与える悪影響です。
喫煙を続けると、ニコチンが交感神経を刺激し、血管が収縮してしまいます。
これにより、血液が十分に流れなくなり、損傷を受けた脳への酸素や栄養の供給が不足します。
脳の回復には新鮮な血液が不可欠であり、血流が阻害されることで、脳細胞の修復が遅れるだけでなく、リハビリテーションの効果も減少します。
また、喫煙によって血液の粘度が高くなると、血液がスムーズに循環しにくくなり、微小血管の中で詰まりやすくなります。
これにより、脳の細かい血管に血流が行き渡らなくなり、脳の回復プロセスがさらに遅れてしまいます。
喫煙者では、脳内の血管のダメージが大きく、血栓が再び形成されやすくなるため、再度脳梗塞が発生するリスクも高まります。
さらに、喫煙は酸化ストレスを引き起こし、体内で過剰な活性酸素を生成します。
この活性酸素は、脳細胞を含む全身の細胞にダメージを与え、炎症を悪化させる原因となります。
脳梗塞後の神経細胞の修復や再生を妨げ、長期的な後遺症が残るリスクを高めるのです。
喫煙が引き起こす慢性的な炎症は、回復を阻害するだけでなく、他の健康リスクも増大させます。
免疫機能の低下も、喫煙が回復を妨げる理由の一つです。
喫煙は体の免疫システムに負担をかけ、病気や感染症に対する抵抗力を弱めます。
脳梗塞後の回復過程では、体が損傷した部分を修復し、炎症を抑えるために免疫機能が重要ですが、喫煙によりその働きが低下することで、治癒が遅れてしまうのです。

禁煙で回復を加速!脳梗塞後の健康回復をサポートする理由

禁煙は、脳梗塞後の回復を加速するための最も効果的な方法の一つです。
禁煙することで、まず血液中の酸素濃度が改善され、脳や他の組織に十分な酸素が供給されるようになります。
これにより、脳組織の修復が促進され、リハビリの効果も高まります。
また、血流が正常化することで、血栓形成のリスクが減少し、再発予防にもつながります。
さらに、禁煙は心臓や血管の健康状態を改善し、全体的な体調が向上するため、体力の回復も速くなります。
禁煙を始めることで、わずか数週間で血圧が正常化し、血液の循環が改善されるといわれています。
喫煙を続けるリスクと禁煙のメリットを考慮すると、脳梗塞を経験した方にとって禁煙は不可欠です。

まとめ

脳梗塞後の喫煙は、回復を妨げ、再発リスクを高める大きな要因です。
喫煙による血管収縮や血栓形成は、脳への血流を阻害し、回復を遅らせると同時に、再び脳梗塞を引き起こすリスクを高めます。
一方、禁煙は血流を改善し、脳組織の修復を促進するため、早期回復につながります。
脳梗塞後の健康を守り、再発を予防するためには、禁煙が欠かせません。
自分だけでは禁煙が難しい場合には、禁煙外来などで医療の力を借りてみましょう。
また、私たちニューロテックメディカルでは、脳梗塞後のリハビリテーションと再生医療を組み合わせることで狙った脳や脊髄の治る力を高めることを目標として、狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療『リニューロ®』を提供しております。
リニューロ®では、同時刺激×神経再生医療®、骨髄由来間葉系幹細胞を用いて狙った脳や脊髄の治る力を高めた上で、神経再生リハビリ®を行うことで神経障害の軽減を目指します。
ご興味のある方は、ぜひ一度当院までご連絡くださいね。

よくあるご質問

脳梗塞の再発を防ぐためにはどうしたらよいですか?
脳梗塞の再発を防ぐためには、まずは禁煙や飲酒の制限、適切な食事や運動習慣を取り入れることが重要です。
さらに、高血圧や糖尿病、コレステロール値の管理をしっかり行うことで、血管の健康を保ち、再発リスクを減らすことができます。

脳血管疾患に喫煙は影響しますか?
喫煙は脳血管疾患に大きな影響を与えます。
タバコに含まれるニコチンが血圧を上昇させ、血管を収縮させることで、血流が悪くなり、血栓ができやすくなります。
これにより、脳梗塞や脳出血などのリスクが大幅に高まります。
禁煙は脳血管疾患の予防に非常に効果的です。
<参照元>
男女別、喫煙と脳卒中病型別発症との関係について | 現在までの成果 | 多目的コホート研究 国立がん研究センターがん対策研究所:https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/267.html
内科的側面からの脳卒中の克服.日本内科学会雑誌.2019;107(9):1881-1891.:https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/107/9/107_1881/_pdf

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