点滴×同時刺激リハビリで神経障害の後遺症を改善へ

脳卒中

 虚血性脳血管障害と脳卒中の予防策

<この記事を読んでわかること>
脳卒中のリスク因子がわかる
脳卒中を予防するための生活習慣がわかる
脳卒中を予防するための具体的な降圧目標がわかる
脳卒中はくも膜下出血や脳出血・脳梗塞の総称であり、脳細胞の血流が低下することで麻痺やしびれなど、日常生活に大きな支障をきたす後遺症の原因となります。
そのため、食事や運動などの生活習慣を整え、未然に発症を予防することが重要です。
この記事では、虚血性脳血管障害と脳卒中の予防策について解説します。

脳卒中を防ぐためのステップ

脳卒中を防ぐためのステップ

脳卒中を防ぐためのステップとして、日本脳卒中協会が平成15年に策定した「脳卒中予防10ケ条」が非常によくまとまっています。

脳卒中の発症や悪化を未然に防ぐための具体的な予防策は下記の通りです。

  • 1. 手始めに 高血圧から 治しましょう
  • 2. 糖尿病 放っておいたら 悔い残る
  • 3. 不整脈 見つかり次第 すぐ受診
  • 4. 予防には タバコを止める 意志を持て
  • 5. アルコール 控えめは薬 過ぎれば毒
  • 6. 高すぎる コレステロールも 見逃すな
  • 7. お食事の 塩分・脂肪 控えめに
  • 8. 体力に 合った運動 続けよう
  • 9. 万病の 引き金になる 太り過ぎ
  • 10. 脳卒中 起きたらすぐに 病院へ

上記内容では、主に高血圧・糖尿病・高脂血症・不整脈などの直接的リスクとなる疾患の予防や、それらの疾患を予防するための具体的な生活指導が内容に盛り込まれています。

脳卒中は場合によっては重い神経学的後遺症を残す可能性もあるため、上記内容に当てはまる方は早期に生活習慣の改善に努めましょう。

リスクを減らす生活習慣

ここでは、もう少し詳しく10ケ条について解説します。

高血圧

高血圧は脳梗塞・脳出血ともに最大のリスクであり、血圧と脳卒中の発症率は正の相関関係にあると言われています。
したがって、すでに高血圧を認めている場合は早急に降圧剤の内服を開始する必要があり、降圧目標は若年者の場合で130/85mmHg未満、高齢者の場合では140/90mmHg未満です。

また高血圧を予防するために最も重要なのは塩分制限であり、そのほかに禁煙、運動習慣も肝要です。
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によれば、塩分摂取量の目標値は成人1人1日当たり男性7.5g未満、女性では6.5g未満とされています。

また、高血圧及び慢性腎臓病(CKD)の重症化予防のための食塩相当量の量は、男女とも6.0g/日未満です。
そのほか、塩分を体外に排出するためにはカリウムの摂取も重要であり、カリウムが豊富に含まれている緑黄色野菜を積極的に摂取することが推奨されています。

不整脈

不整脈、特に心房細動は心原性脳梗塞の発症リスクを増大させるため、注意が必要です。
心房細動を発症すると心房の正常なリズムが失われ、心房内の血液の流れが停滞して血栓が形成されます。
心房細動は特にアルコール摂取で発症しやすいと言われているため、過剰な飲酒は控えましょう。

高脂血症

高脂血症も脳梗塞の発症リスクを高める要因です。
血液中のLDLコレステロールが血管内皮に入り込むことで血管にアテロームと呼ばれるコブが形成され、このアテロームによって血栓が形成されて脳梗塞をきたします。
糖尿病対策と同じように、脂肪分の少ないヘルシーな食事を心がけましょう。

心と体の健康管理

上記では、10ケ条を元に脳卒中のリスクを減らすための生活習慣を紹介しましたが、10ケ条に記されていないものとして、「心の健康」も実は非常に重要です。
精神的ストレスは脳を刺激し、副腎皮質からストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を促進させます。
コルチゾールには血管収縮作用や血糖値を上昇させる作用があるため、長期的な分泌は高血圧・糖尿病の発症リスクを増加させる恐れがあります。
身体の健康はもちろんのこと、心の健康も維持できるように自身に合ったストレス発散方法を身につけておきましょう。

まとめ

今回の記事では、虚血性脳血管障害の原因と影響などについて詳しく解説しました。
本文で述べたように、脳細胞は虚血に大変弱い細胞であるため、早期から適切な治療介入を行うことが肝要です。
また、最近では「ニューロテック®」と呼ばれる『神経障害は治るを当たり前にする取り組み』も盛んです。
ニューロテックメディカルでは、脳損傷部の治る力を高める治療『リニューロ®』を提供しています。
神経機能の再生を促す再生医療と、デバイスを用いたリハビリによる同時治療「再生医療×同時リハビリ™」によって、脳細胞の機能改善・再生が期待されます。

<Q&A>脳血管疾患を予防するためには?
脳血管疾患を予防するために最も重要なことは、高血圧を予防することです。
高血圧は最大のリスク因子であり、特に収縮期血圧140mmHg以上の場合は脳梗塞・脳出血ともに発症しやすくなるため、注意が必要です。

脳血管障害の原因は?
脳血管障害の主な原因は、高血圧や糖尿病・高脂血症などの生活習慣病です。
血管内皮細胞が損傷し、LDLコレステロールが血管壁内に入り込むことで動脈硬化が進展し、血管が脆弱になるため、脳梗塞や脳出血を発症します。

参照元・日本脳卒中協会:https://www.jsa-web.org/citizen/85.html
・日本神経治療学会:https://www.jsnt.gr.jp/guideline/img/nou2009_01.pdf

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