幹細胞治療による再生医療×同時刺激リハビリで神経障害の後遺症を改善へ

脳卒中

 視床出血に伴う合併症と予防策

<この記事を読んでわかること>
視床の役割がわかる。
視床出血の合併症がわかる。
視床出血の予防策がわかる。

視床出血は、脳内の血管が破れることで脳内に出血が生じる状態であり、高血圧が主な原因とされています。視床痛、感覚障害、半身麻痺などの合併症を引き起こし得ます。また、中枢性ホルネル症候群といった交感神経系の損傷による症状も見られることがあります。この記事では、視床出血に伴う合併症と予防策について詳しく解説していきます。

視床出血による一般的な合併症

視床出血による一般的な合併症
脳出血は、脳の血管が破れ、脳の中に出血してしまう病気のことです。
視床出血は脳内の視床部分に発生する出血で、高血圧が主な原因とされています
その他にも、脳動脈瘤の破裂、外傷、血管異常、血液凝固障害など他の要因が関与することがあります。
視床は脳の深部に位置し、感覚情報の中継点として機能しているため、この領域での出血は広範囲にわたる影響を及ぼす可能性があります。
視床はまた、自律神経系の調節にも関与しており、出血によってこの領域が損傷を受けると、自律神経系の機能不全を引き起こすことがあります。
この状態によって起こり得る一般的な合併症には、視床痛、感覚障害、半身麻痺があります。
また、半身麻痺やしびれといった症状の他、目が寄り目になって鼻先を見ようとしているようになる「内下方偏位(ないかほうへんい)」がみられるようになります。
視床痛は特に治療が困難な痛みであり、患者の生活の質に大きな影響を及ぼす可能性があります。
また、出血によって視床の周囲の神経経路が圧迫されることで、感覚障害や運動機能の障害が引き起こされることがあります。
こうした交感神経系の損傷によって、中枢性ホルネル症候群といわれるさまざまな症状が起こります。
具体的な症状としては、瞳孔の収縮、眼瞼下垂、および患者の顔の片側の発汗減少(無汗症)などがあります。
これらの合併症には適切なリハビリテーションや症状に応じた治療が必要になります。

合併症の予防と管理

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それでは、視床出血の合併症の予防と管理に焦点を当て、生活上の注意点について詳しく説明します。

合併症の予防

視床出血とその合併症の予防法について解説します。

高血圧の管理

高血圧は視床出血の最大の原因であるため、血圧を適切に管理することが予防の鍵です。定期的に血圧をチェックし、必要に応じて医師の指導のもとで血圧を下げる薬を使用することが重要です。

健康的な生活習慣

喫煙の中止、健康的な食事、定期的な運動は、高血圧を含む視床出血のリスクファクターを減少させるのに役立ちます。

定期的な医療チェック

定期的な健康診断により、高血圧や糖尿病、脂質異常症など、動脈硬化症につながるような潜在的なリスクファクターを早期に発見し、適切に管理することができます。

合併症の管理

視床出血の後に合併症が発生した場合、その管理は患者の生活の質に大きく影響します。

リハビリテーション

物理療法、作業療法、言語療法などのリハビリテーションは、半身麻痺や感覚障害などの合併症の回復をサポートします。
リハビリテーションの目的は、患者が可能な限り自立した生活を送れるようにすることです。

症状に応じた治療

視床痛などの特定の症状に対しては、痛みを管理するための薬物療法が必要になることがあります。
視床痛に対する薬物治療は、主に抗てんかん薬、抗うつ薬、神経ブロック剤などがあります。
これらの薬剤は、神経系の痛みの伝達を抑制することで視床痛を緩和する効果が期待されます。

精神的サポート

視床出血は患者に精神的な影響を与えることがあり、心理的サポートやカウンセリングが有益な場合があります。

生活上の注意点

視床出血の合併症の予防と管理に当たっては、以下の生活上の注意点が推奨されます。

安全な環境の確保

転倒防止のための家の改善、滑りにくい床材の使用、手すりの設置など、安全な生活環境を整えることが重要です。

適切な運動プログラムの実施

医師や理学療法士の指導のもとで、運動プログラムを定期的に実施し、筋力を維持し、バランス能力を向上させます。

ストレス管理

ストレスは血圧に影響を与えるため、リラクゼーション技法や適度な運動によるストレス管理が効果的です。
視床出血とその合併症の予防と管理には、適切な医療の提供、患者および家族の教育、そして生活習慣の改善が重要です。

これらの対策を講じることで、合併症のリスクを最小限に抑え、患者の生活の質を向上させることが可能になります。

運動失調に関連する生活上の注意点

視床出血による運動失調の管理と生活上の注意点には、以下のポイントがあります。

安全な環境の確保

家具の配置を調整して転倒のリスクを減らし、手すりや滑り止めマットを設置します。

適切な運動

バランスと協調性を向上させるためのリハビリテーションや練習を定期的に行います。

健康的な生活習慣

バランスの良い食事、十分な休息、ストレス管理が重要です。

薬物療法の管理

医師の指導に従い、運動失調に影響する可能性のある薬の調整を行います。

家族や医療スタッフなどのサポート

日常生活でのサポートや、必要に応じて介助器具の使用を検討します。

これらのポイントを実践することで、視床出血後の運動失調に関連する生活上のリスクを最小限に抑え、生活の質を向上させることができます

まとめ

視床出血とその合併症の予防と管理は、患者の生活の質を大きく左右します。
適切な予防策、早期発見、適切な治療と継続的なケア、そして生活指導を通じて、患者はより良い生活を送ることができるでしょう。
しかし、出血によって死んでしまったり傷ついてしまった神経細胞は、完全に修復することが難しいとされてきました。
そこで、当院ニューロテックメディカルでは、『神経障害は治るを当たり前にする取り組み』を、ニューロテック®と定義しました。
さらに、脳卒中や脊髄損傷、神経障害の患者さんに対する『脳の治る力を高める治療』を、リニューロ®と定義しました。
リニューロ®は、同時刺激×神経再生医療Ⓡ、骨髄由来間葉系幹細胞、神経再生リハビリにて『脳の治る力を高める治療』です。
リハビリと神経再生医療を組み合わせることで、視床出血の合併症の改善にも効果が期待できます。
ご興味のある方は、ぜひ一度当院までご相談下さい。

Q&A

視床出血の合併症は?
視床出血の合併症には、視床痛、感覚障害、半身麻痺などがあります。また、中枢性ホルネル症候群といった交感神経系の損傷による症状も見られることがあります。

視床出血の原因は何ですか?
視床出血の主要な原因は高血圧ですが、脳動脈瘤の破裂、外傷、血管異常、血液凝固障害など他の要因も関与することがあります。これらの状態が脳内の視床部分の血管に過度の圧力をかけ、破裂して出血を引き起こすことが原因です。
<参照元>
脳出血 | 健康長寿ネット:https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/noukekkansikkan/nounai-syukketsu.html
脳血管障害・脳卒中 | e-ヘルスネット(厚生労働省): https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-006.html
脳内出血 – 09. 脳、脊髄、末梢神経の病気 | MSDマニュアル家庭版:https://www.msdmanuals.com/ja-jp/
臨床でよく出会う自律神経症状とその解釈.神経治療.2018;35(8):432-436.:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnt/35/4/35_432/_pdf/-char/ja
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