点滴×同時刺激リハビリで後遺症を改善へ

脳卒中

 塩分(ナトリウム)の摂りすぎが脳卒中につながる理由

<この記事を読んでわかること>

塩分が血圧を上げるメカニズムとナトリウムの役割
高血圧と脳卒中の深い関係〜脳の血管が危ない
塩分の過剰摂取は日本人の生活習慣病の主因?


塩分(ナトリウム)の摂りすぎは血液中のナトリウム濃度を高めます。
そのため、濃度を下げようとして、体内は血液量を増やします。
結果として、血管への圧力が増加して、血圧が上がります。
高血圧は血管に大きな負担をかけるため、動脈硬化や血管の破裂を起こしやすくなります。
これにより、脳出血や脳梗塞といった脳卒中のリスクが高まります。

塩分が血圧を上げるメカニズムとナトリウムの役割

塩分が血圧を上げるメカニズムとナトリウムの役割
この記事では、塩分が血圧を上げるメカニズムとナトリウムの役割について解説します。

塩分の主成分であるナトリウムは、細胞外液の浸透圧を正常に保つうえで重要な役割を果たしています。
一定の濃度に保たれるよう腎臓やホルモンによって調整されています。
過剰にナトリウムを摂取すると、血液中のナトリウム濃度が高まり、それを正常な状態に戻そうとして体は水分を保持します。
これにより血液量が増え、心臓が送り出す血液の量が多くなり、血管内の圧力が上昇し、結果として血圧が高くなります。
また、ナトリウムは腎臓での水分の再吸収にも関与しており、過剰なナトリウムの存在は尿として排出されるはずの水分を体内に貯めてしまいます。
これによっても、血液量が増加し、血圧上昇に拍車をかけます。
さらに、血管の収縮作用のあるアンジオテンシンⅡやアルドステロンといったホルモンの分泌も刺激され、これにより血管が狭くなることで血圧がさらに上がります。
このように、ナトリウムは本来体液のバランスを保つために不可欠な成分ですが、過剰になると体内の水分バランスや血管の状態に悪影響を及ぼし、高血圧の原因となります。

高血圧と脳卒中の深い関係〜脳の血管が危ない

この記事では、高血圧と脳卒中の深い関係〜脳の血管が危ないについて解説します。

高血圧と脳卒中には非常に深い関係があり、高血圧は脳卒中の最も大きな危険因子とされています。
血圧が慢性的に高い状態が続くと、血管に絶えず強い圧力がかかり、特に脳の細い血管はその影響を受けやすくなります。
高い血圧によって血管の内壁が傷つきやすくなり、時間の経過とともに血管は硬くもろくなっていきます。
この状態を動脈硬化といい、血管が弾力を失うことで血液の流れが悪くなり、血栓ができやすくなるため、脳梗塞を起こす原因となります。
さらに、高血圧の状態が続くと血管が破れやすくなり、脳内に出血を起こす脳出血のリスクも高まります。
特に脳の深部にある細い動脈は、血圧の影響を直接受けやすく、小さな動脈瘤ができて破裂することがあります。
これが命に関わる重篤な脳卒中へとつながるのです。
また、一度脳卒中を起こした人が高血圧を放置すると再発のリスクも非常に高くなります。
このように、高血圧は脳の血管に大きなダメージを与える原因となり、脳卒中の発症と密接に関係しています。

塩分の過剰摂取は日本人の生活習慣病の主因?

この記事では予塩分の過剰摂取は日本人の生活習慣病の主因?について解説します。
塩分の過剰摂取は、日本人の生活習慣病の主因の一つです。
日本の伝統的な食生活には味噌、醤油、漬物、干物など塩分を多く含む食品が多く、また加工食品や外食の利用が増えた現代においては、無意識のうちに塩分を過剰に摂取している傾向があります。
塩分を多く摂ると体内のナトリウム濃度が上昇し、それを調節するために血液量が増えて血圧が高くなります。
この高血圧が動脈硬化を促進し、脳卒中、心筋梗塞、心不全などの命に関わる疾患の引き金となります。
特に、脳卒中は日本人の死因や要介護の原因として長年上位を占めており、高血圧による影響が大きいとされています。
また、高血圧は腎臓病の引き金ともなります。
さらに、塩分の過剰摂取は日本人に多い胃がんのリスクを高めるという報告もあります。
つまり、塩分の摂りすぎは単なる血圧上昇にとどまらず、さまざまな生活習慣病を起こす要因となります。
厚生労働省は1日あたりの食塩摂取量を男性7.5g未満、女性6.5g未満に抑えることを推奨していますが、

日本人の平均値はこれを上回っているのが現状です。

まとめ

今回の記事では、塩分(ナトリウム)の摂りすぎが脳卒中につながる理由とは?について解説しました。
脳卒中は脳内の神経組織を損傷する疾患であり、命に関わる場合もあります。
また、日常生活に大きな影響を及ぼす後遺症も来します。
損傷を受けた神経組織を蘇らせると後遺症は軽減しますが、なかなか難しいのが現状です。
そのため、再生医療という新たな治療法が期待されています。
ニューロテック®は、「神経障害は治るを当たり前にする」ことを目的とした取り組みです。
その代表的な治療法であるリニューロ®は、「狙った脳・脊髄損傷部の治癒力を高める治療」を提供します。
リニューロ®では、同時刺激×神経再生医療®により、神経回路の再構築を促進します。
さらに、骨髄由来間葉系幹細胞を用いることで、神経修復の可能性を高めます。
また、神経再生リハビリ®を併用することで、神経回路の強化をサポートします。
脳梗塞脊髄損傷クリニックなどでは、リニューロ®を提供し、神経障害の改善を目指しています。
これらの治療法は、脳卒中の合併症によって日常生活に支障を来している患者さんに対して期待が持てる治療となるでしょう。

よくあるご質問

塩分を過剰に摂取するとどんなリスクがありますか?
塩分を過剰に摂取すると血圧が上昇しやすくなり、高血圧の原因となります。
高血圧は心臓や血管に負担をかけ、脳卒中や心筋梗塞、心不全などの循環器疾患のリスクを高めます。
また、腎臓にも悪影響を及ぼし、慢性腎臓病の進行を早めます。

塩分とナトリウムを取りすぎるとどうなる?
塩分とナトリウムを取りすぎると、体内のナトリウム濃度が上昇し、それを薄めようとして血液量が増えるため血圧が高くなります。
高血圧は脳卒中や心筋梗塞、心不全などの重大な疾患のリスクを高めます。
また、腎臓への負担が増し、機能の低下や慢性腎臓病の進行にもつながります。

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