点滴×同時刺激リハビリで神経障害の後遺症を改善へ

リハビリ・その他

 軽度認知障害(MCI)とは?

<この記事を読んでわかること>

軽度認知障害の初期徴候と原因
軽度認知障害の危険因子と主な症状
軽度認知障害の治療方法と余命


この記事では軽度認知障害(MCI)とは?について解説します。認知症とは、記憶などの認知機能が低下し、仕事や日常生活に支障をきたした状態です。MCIの定義は以下です。記憶力、注意力、思考力などが、年齢を考慮しても低下しています。しかしながら、日常生活には大きな支障は来していない状態です。正常な状態と認知症の中間の病状といえるでしょう。

軽度認知障害の初期徴候と原因

軽度認知障害の初期徴候と原因
この記事では軽度認知障害の初期徴候と原因について解説します。
軽度認知障害の初期徴候として以下があります。
まず、最近の出来事や会話の内容を忘れやすくなるなどの記憶力の低下が目立つようになります。
その他、複雑な作業や新しいことを覚えるのが難しくなる、集中力の低下や注意力散漫も見られます。
視空間認知機能の低下により、道に迷いやすくなったり、物にぶつかりやすくなったりすることもあります。
これらの変化は、本人や家族によって気づかれることが多く、日常生活には大きな支障を来しませんが、以前よりも正確さが低下することが特徴です。

MCIの原因は完全には解明されていませんが、以下の要因が考えられています。
アルツハイマー病に関連する脳内の変化がMCIを引き起こすことがわかっています。
したがって、脳内にアミロイド斑やタウタンパクが蓄積することが原因と考えられています。
脳内の血流が低下することも原因となります。
脳卒中をはじめ、高血圧や糖尿病などの生活習慣病リスクが影響します。
さらに、抑うつ、ストレス、睡眠障害、栄養不良などのライフスタイルに関連する要因も寄与します。

軽度認知障害の危険因子と主な症状

この記事では軽度認知障害の危険因子と主な症状について解説します。
軽度認知障害の危険因子はさまざまですが、以下が代表的なものです。
年齢は最も強い危険因子であり、年齢が上がるほどリスクは高まります。
遺伝的因子も重要です。
特にAPOE-ε4遺伝子を持つ人は、軽度認知障害やアルツハイマー病を発症しやすいことが知られています。
家族歴のある人は注意しましょう。
生活習慣や健康状態もMCIの発症に影響します。
高血圧、糖尿病、喫煙などの心血管リスク因子は、脳の血流を低下させるため、軽度認知障害の発症リスクが増加することが知られています。
抑うつや不安などの精神障害、睡眠障害も認知機能に悪影響を与える要因です。

次に、主な症状について説明します。
軽度認知障害は認知機能が年齢相応よりも低下していますが、日常生活に大きな支障を及ぼさない状態です。
具体的には、以下の症状が起こります。
最も重要な症状は、記憶障害です。
最近の出来事や会話の内容を忘れやすくなります。
約束の日時を思い出せない、物をどこに置いたかを忘れるなどが典型例です。
その他、注意力の低下も見られ、複数の作業を同時に行うことが難しくなったりします。

軽度認知障害の治療方法と余命

この記事では軽度認知障害の治療方法と余命について解説します。
治療はさまざまな方法がありますが、生活習慣の改善と薬物療法が基本となります。
生活習慣の改善は軽度認知障害の進行を遅らせるために非常に重要です。
バランスの取れた食事、定期的な運動、十分な睡眠を心がけましょう。
魚介類やオリーブ油を使った地中海食や塩分を控えめにしたDASH食が、認知症の予防に効果があることが知られています。
薬物療法については、現在、軽度認知障害そのものを治療する薬は存在しませんが、認知症の進行を遅らせるための薬は使用されています。
具体的には、記憶力や思考力を改善する効果が期待されるアセチルコリンエステラーゼ阻害薬や神経細胞の保護効果が期待されるNMDA受容体拮抗薬などです。
その他、抑うつや不安などがある場合には、それに対する薬物療法が行われることがあります。

余命は、個人差が大きく、予測を行うことは難しいです。
でも、軽度認知障害が認知症へと進行するリスクが高いことが余命に影響を与えます。
軽度認知障害者の約10〜15%は、1年以内に認知症に進行すると報告されています。
ちなみに、認知症になった場合の平均余命は、5〜12年とされています。

まとめ

今回の記事では、軽度認知障害(MCI)とは?について解説しました。
MCIはアルツハイマー病などの認知症の前段階となる病態であり、神経の変性が原因となります。
現在のところ、確実に神経の変性を抑える治療はないため、新たな治療法として、再生医療が注目されています。
原因となる疾患はさまざまですが神経組織を損傷する病態は一緒です。
そのため、後遺症が残り日常生活が制限されます。
でも、神経組織を再生させると後遺症は軽減します。
そのため、再生医療には期待が持てます。
脳や脊髄の損傷に対して、「ニューロテック®」と呼ばれる「神経障害が治ることを当たり前にする取り組み」も盛んです。
脳梗塞・脊髄損傷クリニックでは、狙った脳・脊髄の治る力を高める治療『リニューロ®』を提供しております。
さらに、神経機能の再生を促す再生医療と、デバイスを用いたリハビリによる同時治療「再生医療×同時リハビリ™」があります。
これらの治療法は、MCIへの応用が可能であり期待が持てる治療です。

よくあるご質問

MCIと診断されたらどうしたらいいですか?
医師と相談して今後の治療方針を立てることが重要です。そのまま放置すると、認知症に進行する可能性が高いからです。生活習慣の改善や適切な薬物治療によって、進行を遅らせたり、症状を改善したりすることは可能です。医師の指示に従って適切に対処しましょう。

MCIの判定基準は?
まずは、以下の項目で判断します。①以前と違って、認知機能の低下がある(本人、家族などから指摘される)。②記憶、遂行、注意、言語、空間認知のうち1つ以上の認知機能障害がある。③基本的な日常生活は可能である。④認知症では無い。以上の4項目です。最終的には医師による問診、認知機能検査、脳画像検査などの結果より、総合的に判断されます。
<参照元>
認知症疾患新郎ガイドライン2017|日本神経学会:https://www.neurology-jp.org/guidelinem/nintisyo_2017.html
認知症になると寿命は短くなる?平均的な寿命と寿命を左右する要因や死因・末期のケア|朝日生命:https://anshinkaigo.asahi-life.co.jp/
認知症と軽度認知機能障害について|厚生労働省:https://www.mhlw.go.jp/topics/2009/05/dl/tp0501-siryou7-1.pdf
MCIハンドブック|厚生労働省:https://www.mhlw.go.jp/content/001100282.pdf
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