点滴×同時刺激リハビリで神経障害の後遺症を改善へ

脳卒中

 脳梗塞後の自分を受け入れるためのヒント

<この記事を読んでわかること>

脳梗塞後に自分を受け入れるための方法がわかる
脳梗塞によるリハビリテーションに対しモチベーション維持する方法がわかる
リハビリ中の家族や友人の重要性がわかる


脳梗塞後にはさまざまな後遺症が残り、これまでの日常生活から状況が一変してしまうことで、自分を受け入れられなくなる方も少なくありません。
しかし、塞ぎ込んでしまうと状況は改善するどころか、悪化する一方であるため、後遺症を受け入れることが重要です。
この記事では、脳梗塞後の自分を受け入れるためのヒントについて詳しく解説します。

後遺症を受け入れるために必要な心構えとは?

後遺症を受け入れるために必要な心構えとは?
脳梗塞後は麻痺やしびれ、構音障害、嚥下障害、見当識障害、高次脳機能障害など、さまざまな後遺症が残り、日常生活にさまざまな支障をきたします。
これまで当然のようにできていた仕事や家事、周囲との円滑なコミュニケーションが、脳梗塞発症後、突如できなくなってしまうため、ショックを受ける方も多いです。
しかし、ショックで塞ぎ込んでしまうと経済活動や日常生活もままならなくなってしまい、さらにはうつ病を発症してしまう可能性もあるため、塞ぎ込み続けるだけではいけません。
脳梗塞発症後、後遺症を受け入れるために下記のような心構えを持っておくことが重要です。

  • 自分にできること・できないことを明確にする
  • 脳梗塞の再発や、日常生活での転倒予防を心掛ける
  • リハビリの大切さを理解する
  • 福祉や介護などの公的サービスをしっかり活用する

何より重要なことは、後遺症に対して前向きに向き合い、現状を悪化させないことです。
後遺症のある自分を客観的に評価し、今の自分に安全にできること、安全にはできないことをしっかり把握し、できないことをできるようになるように目標を立てると、より前向きに後遺症と向き合うことができます。
できないことをできるようになるためには、現状の身体機能を維持・改善させるために重要なリハビリの大切さをしっかりと理解し、前向きに取り組んでいくことが重要です。
ただし、無理に自宅でリハビリを行うと転倒・転落するリスクもあり、転倒して骨折すればさらに身体機能が低下してしまう可能性もあるため、注意しましょう。
また、脳梗塞の原因となりやすい生活習慣病が進行してしまうと、再発するリスクが高まってしまい、再発すれば後遺症どころか命に関わる危険性もあるため、再発防止のためにも生活習慣を整えることが重要です。
一人で規則正しい生活を送るのが困難な場合、福祉や介護などの公的サービスを活用することで現状が改善する可能性もあるため、これらの公的サービスを十分活用することも重要で
す。

リハビリを前向きに続けるモチベーションの保ち方

リハビリを前向きに続けるモチベーションの保ち方
リハビリを前向きに続けるモチベーションの保ち方として、主に下記のような方法が挙げられます。

  • 現実的に達成可能な目標を設定する
  • リハビリ担当者とより良い関係性を構築する
  • 日々の進歩を記録する
  • 自己肯定感を高める

リハビリのモチベーションが低下する大きな理由は「自分のやっていることに意味を見いだせなくなるから」です。
そのため、重度の四肢麻痺から走れるようになるなど、現状からあまりにも高い目標設定を行うと、前途多難でリハビリへのモチベーションが低下してしまいます。
必ず、現実的に達成可能な目標を設定するようにしましょう。
またリハビリテーションは長期間に及び、辛いリハビリテーション期間中にはリハビリ担当者からの言葉1つ1つが支えになります。
そのため、リハビリ担当者とより良い関係性を構築することがモチベーション維持のためには重要です。
また、日々の進捗を記録することで自分自身で効果を実感できるようになり、自己肯定感も高まるため、モチベーション維持にはおすすめです。

家族や友人とのコミュニケーションが支えになる理由

リハビリテーション中、家族や友人とのコミュニケーションがとても支えになります。
家族との団欒や友人との何気ない会話など、今まで日常的に存在した時間がリハビリ中には突如なくなるため、孤独に襲われる方も少なくありません。
孤独感が強いとサポート体制が不十分だと感じてしまい、リハビリテーションへのモチベーションが大きく低下してしまうため、リハビリの合間の家族や友人とのコミュニケーションの時間を大切にしましょう。

まとめ

今回の記事では、脳梗塞後の自分を受け入れるためのヒントについて詳しく解説しました。
脳梗塞後は、これまで当たり前にできていたことができなくなってしまい、自分を受け入れられなくなってしまう方も少なくありません。
自分を受け入れるためには、現状の把握や、改善のためにすべきことの把握、周囲とのコミュニケーションの維持などが重要です。
また、現状の医療では脳梗塞後の後遺症に対して根治する術はなく、リハビリテーションが唯一の改善策ですが、最近では新たな治療法として再生医療が非常に注目されています。
ニューロテックメディカルでは、「ニューロテック®」と呼ばれる『神経障害は治るを当たり前にする取り組み』も盛んです。
「ニューロテック®」では、脊髄や神経の治る力を高める治療『リニューロ®』を提供しています。
また、神経機能の再生を促す再生医療と、デバイスを用いたリハビリによる同時治療「同時刺激×神経再生医療Ⓡ」によって、脳梗塞後の後遺症改善が期待できます。

よくあるご質問

脳梗塞になっても長生きできますか?
脳梗塞になると、後遺症の程度が重ければ重いほど、平均余命が短くなってしまうことが知られています。
ただし、後遺症と適切に向き合い、継続的なリハビリや生活習慣の改善を行えば、長生きすることも可能です。

脳梗塞を悪化させないためにはどうしたらいいですか?
脳梗塞を悪化させないためには、その原因となる高血圧・糖尿病・高脂血症などの生活習慣病を適切にコントロールする必要があります。
そのために、日々の食事内容に気をつけ、適度に運動習慣を身につけることが重要です。

<参照元>
J STAGE:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrmc/59/3/59_59.260/_pdf
厚生労働省:https://www.mhlw.go.jp/content/10905000/000649148.pdf
Pub med:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31676160/

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