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 ロコモティブシンドロームの3つの主な原因・リスクと対策

<この記事を読んでわかること>

ロコモティブシンドロームが抱える問題
ロコモティブシンドロームにいたる要因
ロコモティブシンドロームの3つの主な原因


超高齢化社会において、ほぼ全ての高齢者が経験すると言われているロコモティブシンドロームは、腰や下肢の運動器疾患が原因となっています。
腰痛症、変形性膝関節症、骨粗しょう症が3大原因として知られていますが、それぞれ発症リスクは異なります。
完全な予防は困難かもしれませんが、スクワットや片足立など進行を防ぐための簡便な運動はできますので、取り組んでみましょう。

ロコモティブシンドロームが抱える問題

ロコモティブシンドロームが抱える問題
超高齢社会を迎えている日本では、さまざまな高齢者特有の健康課題が表面化してきています。
ロコモティブシンドロームもそのうちのひとつで、高齢者の日常生活動作のさまざまな場面に影響を与え移動が困難になるものです。
特に下肢や背骨などの運動器に問題をかかえることが、直接的な原因となり得ます。
超高齢社会では、ほとんどの人が人生の最後にロコモティブシンドロームを経験することになります。
運動器を構成する3つの主な要素は、体を支える骨、手足を動かしたり衝撃を吸収したりする関節と椎間板(軟骨)、そして実際に体の運動を制御する筋肉と神経系になります。
これらの器官に障害があると、痛み、関節や背骨の可動域制限、筋力低下、バランス障害などが生じます。
これらの障害はすべて相互に関連しており、進行すると、最終的には日常生活の制限、生活の質の低下、そして介護支援の必要性が生じます。

ロコモティブシンドロームにいたる要因

ロコモティブシンドロームは急に悪化することがありますが、初期の段階ではほとんど無症状で進行します。
運動器の病的変化が進行し、介入が必要になってくると、症状がはっきりとわかるようになります。
例えば入院を必要とする整形外科手術は、50歳を過ぎると劇的に増加します。
背骨、股関節、膝関節が変性する疾患が手術の原因として多くなっていますが、手術を契機にロコモティブシンドロームの症状が明らかになることもあります。
運動器における障害のリスクは、影響を受ける運動器の種類によって異なります。
例えば十分な運動をしていない、つまり負荷がかからないことが原因となります。
これは、骨と筋肉にそれぞれ影響を及ぼし、骨粗しょう症のリスクとなります。
一方、過剰な負荷や肥満は、関節や椎間板の変形や障害のリスク要因となります。
関節にかかる負荷は、関節軟骨や椎間板が衝撃を吸収するようにできているため、これらに集中する傾向があります。
さらにこれらの組織には直接血液が供給されていないため、再生の可能性はほとんどありません。
そのため、関節や椎間板は、一般的に加齢とともに摩耗し、中高年になると痛みを感じるようになり、治療が必要な状態となってしまいます。

ロコモティブシンドロームの3つの主な原因

ロコモティブシンドロームの3つの主な原因
ロコモティブシンドロームの原因となる運動器疾患として、腰痛症、変形性膝関節症、そして骨粗しょう症が挙げられます。
これらは多くの高齢者がかかっている特徴があります。

腰痛症

腰痛の原因にはさまざまなものがありますが、高齢者に多いのは脊柱管狭窄症です。
これは背骨のなかで脊髄が通る管である脊柱管が、さまざまな原因で細くなることで脊髄を圧迫し、痛みを起こすものです。
例えば椎間板が摩耗することや腰椎が変形してしまうことが原因となります。

変形性膝関節症

膝関節の軟骨が摩耗してしまうことで発症します。
クッションを失うために骨同士がぶつかり合い、炎症や変形をきたし、ひどい痛みの原因となります。
進行すると膝を曲げたり歩いたりすることも困難になってしまい、日常生活が制限されてしまいます。
膝関節を人工関節に入れ替えるなどの手術が行われることもあります。

骨粗しょう症

特に高齢の女性に多くみられます。
これは女性ホルモンの影響もありますが、骨が十分に作られていないために骨が薄くなり、軽い衝撃で骨折をしてしまう状態です。
状態によってはホルモンを補充することもありますが、明らかな症状はないために気づかれていないことも多くあります。

ロコモティブシンドロームの予防方法

多くの研究では高齢者における運動能力、筋力、バランス、歩行などの障害や機能低下を抑制するため、運動を取り入れた身体への介入の有効性が報告されています。
この身体トレーニングは、運動の原理に基づいて行われます。
簡単にご説明すると、運動機能改善には運動する本人にとって高い負荷が必要であること、また中高齢者の多くは椎間板や膝関節などの下肢の軟骨に慢性的な変性があるため安全性に配慮しながら運動負荷を徐々に高めていくことです。
このような状況から、ロコモーションシンドロームを予防する、あるいは進行を遅らせることを目的としたトレーニングは、中高齢者の立位・歩行機能の改善と維持を目的としており、スクワットや目を開けたままでの片足立ちが推奨されています。
これらの運動は、立位や歩行機能に直接関係するものであり、安全性が高く、自宅で簡単いできることから、積極的に推奨されています。
なお身体トレーニングは軽度から中等度の障害を持つ人には有効ですが、重度の障害を持つ人ではその有用性は限られています。このことからも、ロコモティブシンドロームの早期発見と早期介入の重要性が強調されています。

まとめ

ロコモティブシンドロームのリスク要因や原因、そして予防方法についてご説明しました。
多くの人にとっては避けることのできないものかもしれませんが、リスクを知り、予防法に取り組むことで、進行を遅らせることはできます。
是非、日々の生活のなかにスクワットや片足立ちを取り入れてみることをお勧めします。

よくあるご質問

ロコモティブシンドロームはどのように進行する?
ロコモティブシンドロームは急に悪化することがありますが、初期の段階ではほとんど無症状で進行します。
運動器の病的変化が進行し、介入が必要になってくると、症状がはっきりとわかるようになります。

ロコモティブシンドロームの主な原因は?
原因となる運動器疾患として、腰痛症、変形性膝関節症、そして骨粗しょう症が挙げられます。
予防をするためには、身体トレーニングが必要です。

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