点滴×同時刺激リハビリで後遺症を改善へ

脳卒中

 脳梗塞の退院後、リハビリ方針で迷ったら確認すべき慢性期治療の選択肢とこれからの方針

<この記事を読んでわかること>

脳梗塞の退院後の慢性期における治療目的と方法
保険下で受けることができるリハビリの種類
自費リハビリテーションの特徴と注意点


脳梗塞の退院後も治療は続きます。しかし、急性期やリハビリテーション病院での治療と違いイメージが付きづらい部分が多く、退院後にどんな治療を受けるか分からなくなる方も少なくありません。この記事では、脳梗塞の退院後に行う治療の目的や選択肢を提示し、それぞれのリハビリテーションの特徴や違いについて解説します。

脳梗塞の退院後、慢性期における治療目的

脳梗塞の治療がひと段落し、リハビリテーション病院を退院した後も治療は続きます。
慢性期における治療目的は再発予防と生活の再構築です。

まずは再発予防。内服管理と生活習慣の見直しが最優先

慢性期での脳梗塞の治療目的の一つは再発予防になります。
脳梗塞の再発率は10年で49.7%とされています。

一度、脳梗塞を発症した方は加齢、肥満、高血圧、糖尿病などのリスク因子があることが多く再発には注意が必要です。
そのため、内服治療を継続することと生活習慣を見直すことでリスク因子を改善することが再発を予防するために重要です。

機能回復から生活の再構築へシフトするリハビリテーション

発症してすぐの急性期やリハビリを専門的に行う回復期は退院することが第一の目標になります。
そのため、身体や認知面の機能を向上させ歩くなどの最低限自宅で生活ができる状態を目指します。
慢性期では生活を再構築することが目標となります。
生活の再構築とは、リハビリで歩行や家事動作などの能力を上げるだけでなく、家の改修や介護用品の利用、生活様式の変更などその人らしい生活を送りやすくすることです。
そのため、受け身になりやすい病院でのリハビリと違い、本人が主体的に体を動かして行うことが必要になります。

期限や目的に合わせて選ぶ保険を利用したリハビリの選択肢

退院後は期限や目的に合わせて医療保険と介護保険のリハビリのどちらかを選択することができます。
どちらのリハビリも長所と短所があるため、それぞれの特徴を知っておきましょう。

利用できる期限がある医療保険のリハビリ

医療保険を利用したリハビリは病院やクリニックなどの医療機関で受けることができます。
病院やクリニックなどのリハビリは、通える期限が脳梗塞を発症してから150日(高次脳機能障害を伴う場合は180日間)もしくはリハビリテーション病院を退院してから3ヶ月間です。

その後は慢性期の身体機能や生活能力を維持するためのリハビリへ移行し、制度上受けられる量が大幅に減り、最大で月260分までとなります。
医療保険のリハビリを行っている医療機関は少なく、マンパワーの不足で行える時間が限られることもあります。
しかし、病院でしか受けることができない専門的な機器を使用したリハビリを受けられることがあります。

生活を直接支える介護保険のリハビリ

介護保険を利用したリハビリには訪問リハビリやデイケアがあります。
訪問リハビリは担当の理学療法士などが自宅に訪問し、家庭内での生活動作の状況を確認した上で必要な訓練を行います。
家に訪問するため、手すりや家具の位置などの家屋内の環境についてのアドバイスを受けることができ、普段の生活動作を改善しやすい特徴があります。
デイケアは通所型のリハビリ施設で、施設によってはリハビリだけでなく食事や入浴などのサービスを受けることができます。
外出機会になり、社会へ参加する場所になるため、身体機能や認知機能の維持が期待できます。
これらのリハビリを受けるためには介護保険を申請し、担当のケアマネジャーにケアプランを作成してもらう必要があります。

保険以外の選択肢と家族で相談するべきこと

リハビリについて相談する様子
リハビリを受ける選択肢は保険以外では自費でのリハビリテーションがあります。
オーダーメイドのリハビリを受けやすい特徴がありますが、費用も高額になるため事前に家族内でしっかりと相談を行うことが重要です。

希望した内容を受けられる自費リハビリテーション

保険外の自費リハビリテーションは提供している施設によって、特色があります。
最新のロボットリハビリを導入している施設や再生医療と組み合わせ、復職に向けた長時間のリハビリなどオーダーメイドできるなど様々なサービスを提供している施設があります。
保険診療でのリハビリと比較すると高額になりやすいですが、期間を気にせず生活や希望にあったリハビリを受けられることが自費リハビリテーションのメリットです。
希望に沿ったオーダーメイドのリハビリを受けたい場合や保険下でのリハビリでは十分な量を確保できない場合などに自費リハビリテーションを検討しましょう。

方針を決める際に確認しておきたいポイント

自費リハビリテーションを利用する際は費用が高額になりやすいため、事前の検討をしっかりと行うことが重要です。

  • 自費リハビリテーションで受けられる内容と意欲が一致しているか
  • リハビリ中に転倒などの事故が合った場合に適切な対応をしてもらえるか
  • 長期的に費用を支払っても、その後の生活費や家計が圧迫されないか
  • 誰が付き添って、施設への移動方法はどうするのか

このようなポイントを押さえておくことで無理なく自費リハビリテーションを受けることができるため、家族で確認しておきましょう。

まとめ

この記事では脳梗塞で退院した後の慢性期の治療の選択肢について解説しました。
慢性期の治療は脳梗塞の再発予防と生活の再構築を目指したリハビリテーションが中心になります。
保険を使用したリハビリは医療保険の外来リハビリ、介護保険の訪問リハビリテーションとデイケアがあります。
保険外の自費リハビリテーションはオーダーメイドのリハビリを受けられますが、費用が高く事前に確認すべきポイントを押さえておきましょう。
退院後は生活にあった方法で治療を継続しましょう。

よくあるご質問

お酒やタバコが好きだったのですが、退院後は絶対にやめなければいけませんか?
タバコは血管を収縮させ動脈硬化を進行させるため、再発防止のために禁煙が推奨されます。
お酒については、飲んでいる薬や血圧の状態によって許可される場合もありますので、必ず主治医にどの程度なら飲んでよいかを確認してください。ちなみに、現在の研究では、楽しみやストレス軽減、社交面でのメリットなどを除き、純粋に健康への影響だけを考えると、飲酒は少量であっても勧められないとされています。
入院中に作った足の装具(プラスチックの短下肢装具など)のベルトがボロボロになってしまったのですが、どこで直せますか?
かかりつけの整形外科やリハビリ科の医師、または現在利用している訪問・デイケアの理学療法士に相談してください。
身体障害者手帳の制度や医療保険を利用して、修理や作り直しを行うことができます。
<参照元>
(1)慢性期脳血管障害の病態と治療|J -stage 田中亮太 神経治療 Vol.34 No.1 2017:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnt/34/1/34_24/_pdf
(2)生活期におけるリハビリテーションのあり方|J-stage 川手信行 Jpn J Rehabil Med 2017;54:490-493:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrmc/54/7/54_490/_pdf
(3)疾患別リハビリに規定する算定日数の上限の除外対象患者| PT-OT-ST.NET:
https://www.pt-ot-st.net/contents4/medical-treatment-30/520

関連記事

外部サイトの関連記事:脳卒中後遺症による5つの悩みを医師が徹底解説

治療後の症例のご案内




    脳卒中・脊髄損傷のご相談
    3ステップで簡単フォーム

    • お名前

    • Email・TEL

    • 年齢・内容

    お名前をご記入ください


    • お名前

    • Email・TEL

    • 年齢・内容

    メールアドレス

    電話番号

    ※携帯電話へショートメッセージでご連絡させていただく場合がございます。




    • お名前

    • Email・TEL

    • 年齢・内容

    年齢の選択

    地域の選択

    ご相談内容を入力

    送信前にプライバシーポリシー(別タブが開きます)を必ずご確認下さい。

    ※送信後にページが移動します。確認画面はありません。

    公式Instagram

    関連記事

    PAGE TOP
    貴宝院医師