点滴×同時刺激リハビリで神経障害の後遺症を改善へ

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慢性疼痛の症状と治療の重要性

痛みは単なる身体的な不快感だけでなく、食欲不振や睡眠障害などの精神的ストレスを引き起こし、場合によってはうつ病の原因になることもあります。
抱えている痛みが、一生にわたって影響を及ぼすのか、または改善の余地があるのかという疑問や不安をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
慢性疼痛は、人生に深刻な影響を与えるにも関わらず、疼痛に対する社会的理解や治療法への認識が十分とは言えません。
当院では、慢性疼痛に苦しむ患者様に対し、再生医療を用いた治療を提供しています。この治療を通じて、症状の軽減や再発防止を目指しています。

慢性疼痛の3つのタイプ

慢性疼痛は、さまざまな原因によって引き起こされるため、いくつかの異なるタイプに分類されます。
厚生労働省『慢性疼痛診療ガイドライン』では、主に「侵害受容性疼痛」「神経障害性疼痛」「心理社会的疼痛」の3つが代表的なタイプです。
侵害受容性疼痛は、体内の痛覚受容器が物理的な刺激を受けることで発生します。たとえば、皮膚や筋肉が傷ついたり、内臓が刺激されたりすることが該当します。
神経障害性疼痛は、神経の損傷や異常によって生じる痛みです。
心理社会的疼痛は、心理的な要因や社会的な状況が影響して生じる痛みです。この痛みは、抑うつや不安がさらに痛みを悪化させることがあります。
慢性疼痛は、日本の経済にも影響を及ぼす病態の一つとされています。早期の適切な治療が非常に重要です。


慢性疼痛とは

短期間で現れてすぐに収まる痛みを急性疼痛(急性痛)と呼ぶのに対し、長期間にわたって持続する痛みは慢性疼痛(慢性痛)と呼ばれます。
国際疼痛学会(IASP)によれば、慢性疼痛とは「治療に要する時間の枠を超えて続く痛み、または進行性の非がん性疼痛に基づく痛み」と定義されています。
痛みは身体にとって警告信号として機能し、重要な役割を果たしますが、それが長期化して慢性化すると、疾患として治療が必要になることがあります。
慢性疼痛は以前は、症状が発症してからおおよそ6か月以上続く状態を指すことが一般的でしたが、現在では、薬物療法の発展により、3か月以上続く場合に慢性疼痛と見なされるようになっています。


慢性疼痛治療の
再生医療×リハビリ

従来の慢性疼痛治療では、薬物療法や理学療法、神経ブロック、認知行動療法、鍼灸など、多様なアプローチがあります。
しかし、年齢と共に人の身体能力は自然と衰えていきます。特にケガや病気をすると若い頃に比べると治りにくくなります。
そこで、当院では自己治癒力を最大限に引き出すために、再生医療と先進的なリハビリテーションを組み合わせた新しい治療法「リニューロ®」を実施しております。
提供する再生医療(自己脂肪由来の幹細胞点滴療法)は、患者様の健康を維持するための基盤を築くことを目指しています。
また、痛みの原因に合わせたリハビリと併用することで、より効果的な結果が期待できます。

リハビリの下地を作る再生医療のイメージ画像

慢性疼痛の再生医療

「幹細胞」とは、まだ特定の細胞に分化していない、いわば細胞の赤ちゃんのようなもので、血管、神経、骨、軟骨など、さまざまな種類の細胞に分化する能力を持っています。
また、機能が低下した細胞や損傷を受けた組織を修復し、再生する力も備えています。
この再生能力により、失われた組織や機能を補う可能性が期待されており、これを利用した治療法が「幹細胞再生治療」と呼ばれています。
培養した幹細胞は、点滴により体内に戻され、体内に投与した幹細胞は、体内の傷ついた場所に集まり、炎症を抑え傷ついた組織を修復する性質があります。
そのため、痛みの原因となる慢性炎症を抑え、末梢神経の傷害部位を修復することにより、侵害受容性疼痛や神経障害性疼痛を緩和させる効果が期待できます。
また、このような幹細胞の特性により、原因が分からない非器質的疼痛の一部についても痛みを軽減する可能性もあります。


間葉系幹細胞は自己脂肪由来

当院における慢性疼痛に対する再生医療では、自己脂肪由来の間葉系幹細胞を使用します。この幹細胞は、主に腹部など脂肪が豊富な部位から採取されます。
施術は局所麻酔の下で行われ、わずかな量の皮下脂肪を採取します。この幹細胞採取は約1時間程度で完了し、その後すぐにご帰宅いただけます。
採取された脂肪は専門施設で幹細胞が抽出・培養されます。培養された幹細胞は、後日点滴を通じて体内に戻されますが、患者様自身の細胞を使用するため、拒絶反応のリスクが非常に低いことが特徴です。
必要な脂肪量はごく少量であるため、痩せている方や高齢の方でも問題なく施術を受けることができます。施術後には、一時的に採取部位に腫れが生じることがありますが、通常は数日で回復します。

幹細胞点滴の投与

脳梗塞・脊髄損傷クリニックが提供する、自己脂肪由来の間葉系幹細胞を用いた点滴治療は、加齢に伴うさまざまな身体症状に対しても効果が期待されています。
特に、従来の治療で十分な改善が見られなかった患者様にとって、有力な選択肢となる可能性があります。
さらに、幹細胞点滴投与に加え、患者様の症状や状態に合わせたリハビリテーションを同時に行うことで、治療の相乗効果を最大限に引き出すことができます。

骨髄由来幹細胞点滴のイメージ画像
 

慢性疼痛の
治療効果が高まるメカニズム

慢性疼痛治療では、再生医療である自己脂肪由来の幹細胞点滴療法を行います。幹細胞の抗炎症作用と創傷治癒能力を活用し、痛みの症状改善を目指します。
幹細胞には、治療が必要な部位に自然と集まる「ホーミング現象」と呼ばれる特性があります。そのため、幹細胞を血液に投与することで、体内の特定の治療部位に集積し、そこで治療効果を発揮することが知られています。
ホーミング現象とは、投与された幹細胞が病変部から放出されるエクソソームやサイトカイン、接着因子といったシグナルを感知し、その部位に集まることを指します。
当院では、患者様の自己治癒力を最大限に引き出すために、再生医療と先進的なリハビリテーションを組み合わせた新しい治療法「リニューロ®」を提供しています。


慢性疼痛の
「リニューロ®」治療プラン

当院は再生医療の成果をより引き出すため、リハビリに重きを置いています。
「リニューロ®」は再生医療と先進的なリハビリテーションを組み合わせた新しい治療法です。
幹細胞点滴やサイトカインカクテル(点鼻)が体内に投与されたとき、身体の治癒能力が高まると考えており、そのタイミングでリハビリを進めます。
実際に集中的なリハビリを実施することで、損傷部周囲の血流が約30%も増加することが分かっています。​
また、患者様の症状や状態に合わせたカスタムメイドのリハビリプランをセラピスト(作業療法士や理学療法士など)が行います。
患者様ご自身でのリハビリも非常に重要なため、自宅でも訓練を継続できるよう指導させていただきます。
当クリニックの各拠点において、専門の医療チームが一貫して高水準の治療を提供し、同等の治療効果を得られるよう設計されています。
患者様の状態やニーズに合わせた最適な治療を、どの院でも安心して受けていただけるよう、全力でサポートいたします。

お問い合わせ~治療開始の流れ

感染症検査は約1週間ほど、培養~治療開始までは約5週間の期間がかかります。

問合わせ カウンセ
リング
診察 感染症
検査
幹細胞
採取
幹細胞
培養
安全性
検査

治療開始~フォローアップ検診の流れ

点滴は基本1か月毎に行います。

事前評価+1回目点滴 中間評価+2回目点滴 中間評価+3回目 検診

慢性疼痛の再生医療に関わる
リスクと副作用

副作用 当院で行う幹細胞採取、幹細胞の点滴投与は安全性が高い方法ですが、次のようなリスク、副作用の可能性があります。
当院ではリスク低減のため最大限の努力をしており、現在のところ重篤な副作用が発生した事例はありません。
ただし診察や検査の結果、治療に伴うリスクが高いと判断される場合には、治療を受けることができないことがありますので、あらかじめご了承ください。
幹細胞採取 ・局所麻酔に対するアレルギー
・採取部の出血、皮下血腫
・採取部の不快感
・採取部からの感染症
幹細胞点滴投与 ・アレルギー
・肺血栓塞栓症
・点滴刺入部からの感染症
・点滴刺入部の発赤

料金について

当院では、すべての治療が自由診療として提供されています。
それぞれの治療に対する具体的な料金情報は、当院の料金ページすべて掲示しています。
治療を希望する方は、初診(カウンセリング)を受けていただいた後、同意するための書類を提出していただきます。
この時点で治療費用が確定し、その後、感染症検査を受けていただきまして、次の訪問時に脂肪の採取が行われます。治療費用については、幹細胞採取を受ける予定日までにお支払いいただきます。

【モニター料金について】
各患者さまの病状、治療への反応、写真や動画を使用する度合いなどにより、モニター料金を適応させていただきます。モニターについてご希望の方は、カウンセリングの際にご相談ください。

診察料金

内容 回数 治療費
専門カウンセラーによるカウンセリング 制限なし 無料
医師による診察(オンライン可)カウンセリング 1回(約1時間半前後) ¥11,000(税込)
血液検査(感染症検査) 1回のみ ¥11,000(税込)

自己脂肪由来の幹細胞点滴

内容 回数 治療費
幹細胞採取 1回 費用に含まれます
幹細胞の培養 専門施設での幹細胞培養
幹細胞投与(点滴) プランにより1回~3回
検診 約1か月後
安全性検査 1. 細胞数のチェック
2. 細胞形態のチェック
3. 細胞生存率のチェック
4. 無菌試験 エンドトキシン試験
5. マイコプラズマ否定試験
処方薬 適宜
幹細胞点滴 1回 1,650,000円(税込)
2回 2,750,000円(税込)
3回 3,850,000円(税込)
※名古屋院のみ幹細胞点滴の価格 各回とも上記価格にプラス +550,000(税込)
臍帯由来 幹細胞上清液療法 オプション 1本(1cc) 22,000円(税込)

臍帯由来 幹細胞上清液

内容 回数 治療費
点鼻投与療法(臍帯血由来) 2週間コース:14本/1本あたり1cc 246,400(税込)
1ヶ月コース:30本/1本あたり1cc 462,000円(税込)
3ヶ月コース:90本/1本あたり1cc 1,188,000(税込)

お支払い方法(国内在住の日本人の方)

現金支払い

治療費用は、幹細胞採取の当日までに当院の受付にて現金でお支払いください。
その際に領収書を発行いたします。

振込支払い

幹細胞採取の当日までに、お知らせした指定の口座にお支払いください。
ご入金確認後、領収書を発行いたします。
(振込手数料は患者様ご負担となります)。


Q&A

なぜ自己脂肪由来の間葉系幹細胞を使うのですか?

脂肪由来の幹細胞を慢性疼痛の治療に使用する理由は、これらの幹細胞が高い再生能力を持ち、さまざまな組織に分化できる特性を持っているためです。脂肪組織には幹細胞が豊富に含まれており、他の組織に比べて容易に採取できるうえ、体内での炎症を抑制し、傷ついた組織を修復する力があります。また、患者様自身の脂肪細胞を使用するため、拒絶反応のリスクが低く、安全性が高いことも理由の一つです。

なぜ慢性疼痛に幹細胞治療が注目されているのですか?

幹細胞には、傷ついた細胞を修復し、損傷した組織を根本から再生する力があるためです。若い人は幹細胞が豊富に存在し、組織が傷ついても速やかに回復します。しかし、年齢とともに幹細胞の数が減少すると、組織の再生能力が低下し、回復が遅くなります。幹細胞の減少がさまざまな疾患の原因となるため、不足した幹細胞を補充して健康を取り戻そうとする考え方は、非常にシンプルでありながらも根本的な治療アプローチといえます。

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