点滴×同時刺激リハビリで神経障害の後遺症を改善へ

脳卒中

 血管年齢とは?脳梗塞や心筋梗塞に与える影響を解説

<この記事を読んでわかること>

血管年齢が具体的に何かわかる
血管年齢と脳梗塞・心筋梗塞の関係がわかる
血管年齢が高い場合のリスクがわかる


血管年齢とは血管の動脈硬化の程度を示すものであり、実年齢と比較して高ければ高いほど動脈硬化が進んでいることになります。
動脈硬化によって心筋梗塞や脳梗塞などの発症リスクも増加するため、いかに血管年齢を若く保つかが肝要です。
この記事では、血管年齢が脳梗塞や心筋梗塞に与える影響について詳しく解説します。

血管年齢が脳梗塞や心筋梗塞のリスクに直結する理由

血管年齢が脳梗塞や心筋梗塞のリスクに直結する理由
血管年齢とは、実年齢に比較してどれだけ血管が老化しているかを示す指標であり、医療機関などにある特殊な検査機器を用いれば数値として測定可能です。
具体的には「CAVI検査」と呼ばれる検査で測定され、両腕と両足首で測定した血圧と、心臓の脈波を用いて比較的容易に算出されます。
血管の老化=動脈硬化の程度を指しており、動脈硬化が進展すれば脳梗塞や心筋梗塞のリスクは顕著に増加するため、自分の命を守るためにいかに血管年齢を若く保つかが重要です。
そもそも、なぜ血管年齢が脳梗塞や心筋梗塞のリスクに直結するのでしょうか?
これを理解するためには動脈硬化のメカニズムを理解する必要があります。
動脈硬化は長期的な高血圧・糖尿病・高脂血症などの生活習慣病が主な原因であり、これらの生活習慣病が続くと血管内皮細胞が損傷してしまいます。
血管内皮細胞の損傷部位から血液中を流れるLDLコレステロールが血管壁内に侵入し、内部で炎症をひき起こすことで血管は硬く・脆く変性し、これを動脈硬化と呼ぶわけです。
この状態がさらに進展すると、血管壁内に粥腫(アテローム)と呼ばれるコブを形成し、コブが血管内腔を狭小化させるため、心筋梗塞や脳梗塞の発症リスクを増大させてしまいます。
(参照サイト:動脈硬化|厚生労働省)
さらに、脆くなった血管は血圧の変動にも耐えることができず、破綻しやすくなるため、出血性病変にも罹患しやすく注意が必要です。

若い血管を保つことが脳や心臓を守るカギになる

上記で示したように、動脈硬化が進展すると血管は硬く・脆く変性するため、脳梗塞や心筋梗塞以外にも下記のようなさまざまな疾患の原因となります。

  • 心臓弁膜症
  • 大動脈解離
  • 狭心症
  • 脳出血
  • くも膜下出血
  • 閉塞性動脈硬化症

上記の疾患はどれも動脈硬化が原因で発症しうる病気であり、どれも脳や心臓への血流が障害される可能性のある病気です。
特に心臓の病気(心臓弁膜症や狭心症・心筋梗塞など)の場合、心臓の機能低下によって脳の機能低下の原因となるため注意が必要です。
心臓から分岐した大動脈はまず脳に血液を供給するようにできていますが、だからこそ心筋梗塞や大動脈解離によって心機能が著しく低下すると、脳への血流も低下してしまうため、結果として脳の虚血を招きます。
脳や心臓は寝ている間も常に稼働している臓器であり、だからこそ常に酸素や糖質などのエネルギーを必要とする臓器であるため、ちょっとした血流低下や虚血によってすぐに機能が障害されてしまいます。
脳や心臓の機能障害は命やその後の生活の予後にも大きく関わるため、いかに動脈硬化を予防して若い血管を保てるかが、脳や心臓を守るカギになるのです。

血管年齢が実年齢より高い場合のリスクとは?

血管年齢が実年齢より高い場合、上記で記したように脳や心臓の病気のリスクはもちろんのこと、脳や心臓に限らず全身の血管が閉塞・破綻するリスクが高まります。
例えば、閉塞性動脈硬化症では主に下肢へ血液を供給する血管に動脈硬化が起こり、下肢への血流が低下することでしびれや冷感、下肢の痛みなどが生じます。
また、歩行すると足のふくらはぎの痛みが出現し、少し休むと改善する「間欠性跛行」という症状も特徴的です。
ほかにも、腹部の臓器(十二指腸や空腸・回腸など)に血液を供給する上腸間膜動脈が動脈硬化によって閉塞すると、腸管への血流が途絶することで激しい腹痛などが生じる可能性があります。
最悪の場合、腸が壊死して死に至る可能性もあるため、注意が必要です。
(参照サイト:急性腸間膜虚血症|MSDマニュアル)
以上のことからもわかるように、血管は全身に張り巡らされており、動脈硬化はどの血管にも影響するため、全臓器への血流に影響します。
自分の命を守るためにも、普段の食事や運動に気を使って血管年齢を若く保ちましょう。

まとめ

今回の記事では、脳梗塞や心筋梗塞の発症に関わる血管年齢について詳しく解説しました。
動脈硬化の程度を示す血管年齢は、実年齢と比較して高ければ高いほど心筋梗塞や脳梗塞などの致死性疾患を招くリスクが上がるため、注意が必要です。
血管年齢を若く保つためには、高血圧や糖尿病・高脂血症などの生活習慣病を予防するために普段の食事内容や運動習慣を改めて見直すことが肝要です。
もし脳梗塞などを発症してしまい後遺症が残ってしまうと、現状ではその症状を根治させる術もないため、やはり予防することが肝要です。
一方で、近年では新たな治療法として再生医療が大変注目されています。
ニューロテックメディカルでは、「ニューロテック®」と呼ばれる『神経障害は治るを当たり前にする取り組み』も盛んです。
「ニューロテック®」では、狙った脳・脊髄の治る力を高める治療『リニューロ®』を提供しています。
また、神経機能の再生を促す再生医療と、デバイスを用いたリハビリによる同時治療「同時刺激×神経再生医療Ⓡ」によって、これまで改善の困難であった脳梗塞に伴う後遺症の改善が期待できます。

よくあるご質問

血管年齢は加齢によってどうなりますか?
血管年齢は加齢によって上昇し、動脈硬化が進むことで血管は脆く・固く変性していきます。
また、血管壁にLDLコレステロールが沈着することで血管内腔が狭小化し、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクが増大します。

血管年齢と血圧の関係は?
血圧が上がると血管内皮細胞が損傷し、損傷した血管内皮細胞からLDLコレステロールが血管壁内に沈着することで動脈硬化が進展するため、血管年齢は増加します。
また、血管年齢が上がることで血管は硬くなるため、血圧も高くなります。

関連記事

外部サイトの関連記事:脳出血治療後に必要な高血圧管理と再発予防

治療後の症例のご案内




    脳卒中・脊髄損傷のご相談
    3ステップで簡単フォーム

    • お名前

    • Email・TEL

    • 年齢・内容

    お名前をご記入ください


    • お名前

    • Email・TEL

    • 年齢・内容

    メールアドレス

    電話番号

    ※携帯電話へショートメッセージでご連絡させていただく場合がございます。




    • お名前

    • Email・TEL

    • 年齢・内容

    年齢の選択

    地域の選択

    ご相談内容を入力

    送信前にプライバシーポリシー(別タブが開きます)を必ずご確認下さい。

    ※送信後にページが移動します。確認画面はありません。

    公式Instagram

    関連記事

    PAGE TOP
    貴宝院医師